「レッスンでは『広瀬クラス』というのがあって、広瀬さんが指導してくれるんです。多い時には50人ほど、他のクラスも入れれば生徒は200名ほどいたと思います。スカイプで授業もするので、地方の人でも参加しやすいのが人気の理由でした」
というのは、広瀬クラスにいた元生徒。月謝はヴォーカルコースのプライベートレッスンは月1回なら9700円、月に1回ほどの頻度である『広瀬クラス』は8500円だった。割高でも、講師が広瀬だから払っていたという。
しかし、事務所独立騒動で事態は一変した。元生徒が続ける。
「5月18日に『声が出ないけど頑張って治します』ってメッセージが来てからは、今までずっと音信不通でした。その間も月謝払って待っていたんですけど、対応がひどいので、他のボーカルレッスンに行くことにしたんです。
講師も10名ほどいたのに、今では6月に講師デビューした新人講師と、ベテラン講師の3名だけです。副校長も『今月で辞めます』って宣言して、クラスの人もどんどん辞めています。
元の事務所の社長も広瀬さんのマネージャーが8年で28人交代していると話していましたが、学校の講師も入れ替えが早くてすぐにやめちゃうんですよ。そんな学校信用できません」
『待っててくださいね』というメッセージだけではもう誰もついて来ないかも。どうする広瀬校長。
<取材・文/宮崎浩>