前澤氏が剛力との交際で失ったもの
しかし、前澤氏は剛力との交際で失ったものもあります。それは自身の神秘性です。世の中は「勝てば官軍」ですから、前澤氏のように成功した人は人格も優れているから、事業が成功したと考えがちです。しかし、バッシングに耐え切れなくなったのか、前澤氏は「一度もお会いしたことのない人達が、僕がSNSに投降した画像や言葉を好き勝手に使い、テレビなどの公共放送で言いたい放題言っているようで、誠にご苦労様です」と皮肉まじりのツイートをしていました。知りもしない人にケチをつけられて不愉快なことは想像に難くないのですが、わざわざ反論するあたり、ちょっと粘着質というか、子どもっぽい一面があるようにも感じられます。周囲にいるのはイエスマンばかりで、いつもほめられているのかもしれません。
紗栄子と交際時は紗栄子がサンドバッグになって叩かれることで、カリスマ実業家・前澤氏のイメージを守っていたから、前澤氏の神秘性が保たれていたのかもしれません。ヤバい女どころか、なんて懐の深い女でしょう。
前澤氏と剛力の交際が世間を騒がせる中、紗栄子は豪雨被害にあった岡山県を訪問し、ボランティア活動をしたことを報告しました。前澤氏と交際中もボランティアをしていましたが、破局後も続けていることから考えると、自分の主義の1つなのでしょう。
これまでの紗栄子を振り返ってみると、常に自分の意志を持って行動しているように感じられます。オオモノであろうと好きならモノにし、それが原因で叩かれても言い訳もしません。金持ちと付き合ってもキャラ変更をすることもありません。別れる時にもモメません。To doリストにチェックマークを入れるかのように、やりたいことを次々自分でかなえていく手腕は、もしかしたら松田聖子より上かもしれません。
紗栄子をヤバいと感じる人は、人目を気にしすぎたり、自分が決めた序列やルールに縛られていないか、考えてみてもいいかもしれません。
<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。他に、男性向け恋愛本『確実にモテる世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」。