このライブには、もうひとり彼にとって大切な人が駆けつけていた。
赤坂の母親である。赤坂の父親は、彼が服役中に他界している。ライブから数日後、週刊女性が都内に住む母をたずねると、快く取材に応じてくれた。
――復活ライブは大盛況でしたね?
「ありがとうございます。本当にみなさんのおかげです。高嶋さんたちもずっと立って応援してくださって、悪いなあと思いながら見ていました」
――お父様にもライブを見せたかった?
「まあねえ。でも、みなさんに迷惑かけたし」
――お父様が亡くなったときは、赤坂さんは服役中で会えなかった。
「最後は口もきけなくなったけど、その直前、俺はもうダメだから晃を助けてやってくれ、といったんですよ。後日、晃にも伝えたのですが、この言葉は響いたようです。
この家は晃が16歳のときに買ってくれたの。引っ越したほうがいいと言う人もいるけれども、晃は今も税金を払ってくれているしね。晃のおかげでここに住んでいられます」
――ライブで「宮古島のお店にも来てね」といってたが、東京で芸能活動をしてほしいというファンもいる。赤坂さんは宮古島に帰った?
「コンサートの翌日に帰りました。お店が忙しいようで。今は宮古島に移住したので、東京での芸能活動は無理かも。私は正直、芸能活動はもうしないと思っていたんですよ。
3年前にバンドをやって、そこでもう1度、歌いたいという気持ちが芽生えたんですね。もともと歌は好きだし。続けてくれればいいなぁという気持ちです」
母の言葉に裏打ちされるように、赤坂はいま音楽活動を本格化。さらには光GENJI再結成に向かって動いているという。芸能プロ関係者が言う。
「今回のライブで赤坂さんが、昨年メンバー7人で集まったと明かしました。そのとき、今もジャニーズ事務所に所属している内海光司さんと佐藤アツヒロさんから『光GENJI』再結成の提案が出たそうです。
事務所を辞めた元メンバーとは、会うだけでもジャニーズは御法度ですから、それだけ本気度は高いんだと思います。内海さんは赤坂さんに会うなり、“なんでクスリなんかに手を出したんだ!”と、すごい剣幕で怒鳴ったそうです。みんなで再スタートするために、これまでのわだかまりを吐き出したかったのでしょうね。
今回、7人を集めた諸星さんにもメンバーは驚いていました。1人で突っ走ることが多かった諸星さんが7人全員をまとめあげるなんて若いときには考えられなかった。やはり機は熟していますね」
解散からはや23年。新たな伝説が見られる日もそう遠くないかもしれない。