移動の新幹線も隣の席に座る
今回のアルバム収録曲を含め、デビュー当時からスキマスイッチとして発表した曲すべての作詞・作曲をふたりで行っている。
常田「当たり前ですが、最初からふたりの向いている方向が別々のときもあります。時間をかけて何度も話し合いをしながらひとつの作品にしていく。100曲以上制作してきましたが幸せなことに、発表しなければよかったと後悔した曲はないですね」
意見が合わず、少し冷却期間を置こうという話になったことがあるかを聞くと、
常田「怒って口をきかないってことはないです。話す内容がなくて、しゃべらないことはありますけど(笑)」
大橋「最近は少なくなってきましたが、僕ら移動の新幹線も隣の席に座りますし」
常田「飛行機で隣っていうのもありますよ」
大橋「隣がいいとは思いませんけど、隣でもいい(笑)」
常田「どっちでもいい(笑)」
いつも隣にいる、それが当たり前となったふたりは、この15年の活動で解散を考えたことはないと語る。しかし、大橋がグループよりもソロ活動を積極的に行っていた年がある。それは、ちょうど10年前。
大橋「いま考えればソロ活動をしたことで、ここまでスキマスイッチが続けられたのかもしれないとも思います。デビューから5周年を迎えるまで、とにかくバタバタと走り続けていて、ソロ活動をしたことで、悲鳴をあげていた身体を休ませることができたんです。ただ、当時のインタビューでも、スキマスイッチという母体があるからソロ活動ができると、よく言っていました。解散しないと直接的には言わなかったけれど、感じてほしいというのはあったと思います」
常田「こんなに早いタイミングでソロ活動かというのはありました。ただ、長く続いている2人組の先輩は、ほとんどソロ活動をしているんです。いま振り返って、やらなければよかったと思うことはない。この先の未来も、そういたいですよね。挑戦を続け、いい意味でみなさんを裏切っていきたい」
大橋「この先も、音楽を好きでいたい。音楽が好きで一生懸命、努力する。成長しようとする心は変わらず持っていたいですね」