ところが、ジャニーズタレントになりたい少年たちは後を絶たず、Jr.の数だけは増え続けていく。
「ジャニーさんは、純粋にプロデューサーですから、いいタレントを育て、いい舞台を作ることしか頭にないんだと思います。
だから後先考えずに、グループをバンバン作っちゃったんですね。それでも増え過ぎてしまったJr.のグループに関して、どうにかしなくては、と思っていたようです」(芸能プロ関係者)
若い世代の新しいグループが続々誕生するなかで、年齢を重ねた先輩グループがくすぶり続けている状況。
「後輩たち、とくにJr.の信頼が厚く慕われているタッキーが、彼らの不満を聞くうちに、何とかしなくちゃと思ったようです。ジャニーさんが彼に後を継がせるのは、Jr.の処遇をまかせる意味もあったんだと思います」(前出・芸能プロ関係者)
一刻も早く後継者を
ジャニー氏がいま一番のお気に入りは、『King & Prince』だと言われている。それが証拠に彼らは今年春、念願の『CDデビュー』を果たしている。
しかし、それは結果として「CDデビューがなくなったはずなのに、まだデビューしていない先輩グループが沢山いる。どうして彼らが……」と、Jr.たちの不満をふくらませることになった。
「このままでは、いつ爆発するかわかりません。辞めていくJr.も出てくるでしょう。また、ジャニーさんも高齢です。もしジャニーさんになにかあったら、自分たちはどうなるんだろうと当然、Jr.の子たちは不安に思う。ジャニーさんがいなくなったら事務所を出ていく子たちは多いと思います」(スポーツ紙記者)
Jr.のあいだに不満と不安が渦を巻いている状況で、追い打ちをかける出来事が、
「先月下旬でした。ごく一部にですが、ジャニーさんが脳梗塞で倒れたという情報が流れたんです。確認が取れず、その後も状況も掴めていないのですが、事実という線もまだ捨てきれません」(週刊誌記者)
Jr.の救済と流出を防ぐためにタッキーに白羽の矢が立ったということなのだが、ジャニー氏も自分の体調を考慮して、一刻も早く後継者を立てる必要があったのだろう。
今回の発表は『タッキー&翼』デビュー16周年に合わせたという話もあるが、発表がこのタイミングになったのには、その辺の事情も絡んでいたのではないだろうか。
タッキーが問題ををどうやって解決するのかに期待が集まるが、
「一部報道が出ていましたが、ジャニーズ事務所は、タレント養成所といいますか、学校を開設する予定だそうです。タッキーがそこの責任者になるみたいですね。ジャニーさんの後継者ですから当然でしょう。
また、増え過ぎてしまったJr.のグループに関しては、1度解散させて、再編するのではないかという話も出ています」(前出・芸能プロ関係者)
Jr.問題解決のカギ
Jr.問題解決のカギは、7月に結成された、V6・三宅健と滝沢の新ユニット『KEN☆Tackey』にあるという。
リリースされた新曲『逆転ラバーズ』のミュージックビデオでは、ふたりの後ろで大勢のJr.たちが圧巻のダンスを繰り広げている。
「なるべく多くのJr.たちが脚光を浴びるようにしたいんだと思います。ですから1グループあたりの人数を多くして、活動の場を増やすということですね。『EXILE』グループが所属するLDHや、AKBのようにしたいんじゃないでしょうか」(前出・芸能プロ関係者)