願わくば幸せな夢の記憶とともに目覚めたいですよね(写真はイメージです)
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どんなことを示している!?
怖い夢ほど克明に覚えている

 あまりの恐ろしさに目が覚め「で良かった……」と心底、安堵すること、たまにありません? 現実にはありえない、度を超した悪は、脳裏にこびりついて離れないようです。

【思わず目覚めたくなる痛い

「半年くらい前。自分の歯が全て抜け落ち、その感触が舌にリアルに残っていて、また抜けた歯が緑色で気持ち悪かった」(39歳・愛知県)

「歯が全部抜ける。よく見ます」(27歳・石川県)

「去年、歯が全て抜けるを見た。ハラハラした」(26歳・三重県)

「実家にいるときドアと反対の方を向いて寝ていたが、閉めていたはずのドアが開いて耳元で何か(殺してやる、呪ってやる的な言葉)囁かれたので親だと思い勢いよく振り返ったがだれもいなかった。親に聞いたが部屋には行ってないと言われた」(23歳・愛知県)

「私がお風呂に入っていて、ぼんやり水面を眺めていたら足が三本ある事に気付いた。 感覚のない一本の足を持ち上げてみたら、足首よりちょっと上のところくらいで切断されていた。 傷口とかを見る限りソレは私の足だった。でも私の両足は健在で……っていう不思議な。 印象深くて、よく覚えてる」(22歳・福岡県)

「拳銃で撃たれたところに傷跡ではなく、学校で先生が貼ってくれるごほうびシールがポンポンと張り付けられるを見たことがあり、印象に残っている」(32歳・静岡県)

 痛いをまとめてみると、不思議と“歯”にまつわるものが多かったのが印象的です。「歯が抜ける」のは、自身の健康状態を表していたり身内に不幸がある暗示……とも言われることが多い。ちょっぴり心配になっちゃいますよね。では最後に、怪異を伴うような怖〜いをどうぞ。

【身も凍る恐ろしい

「黒い影が、私の洋服を全部持っていった。怖くて朝びっくりしたが、今でも忘れられない」(29歳・千葉県)

「最近はあまり見なくなりましたが、小さい頃から何度も見ているがあります。 真夏の天気の良い日にバスでどこかへ向かっていました。一面にひまわり畑が見えてきて、私はテンションが上がります。だんだんとバスが進むにつれて雲行きが怪しくなり、大きな古い工場の前でバスを降ります。中へ入っていきますが、誰もいません。

 突然、ガシャンッと大きな音がして後ろを振り向くと大きな歯車が動き出して私のほうに迫ってきます。私は慌てて走り出しますが、目の前に20段ほどの階段が現れます。もうダメだ、歯車に飲み込まれる、と思い階段を飛び降りるところでいつも目が覚めます。何かに追い立てられるような気がしてとても怖くなります」(28歳・福岡県)

「子どもが冬の横断歩道を渡ろうとしていて、こちらの信号は赤でした。私はその様子を歩道で他の人と一緒に信号待ちをしながら見ています。トラックが来ました。子どもに気づいてブレーキをかけますが、路面は凍っていて意味をなしません。見ていた人達の悲鳴のなかで、子どもは轢かれました。

 悲鳴のなかにひときわ悲痛なものがありました。母親のものです。そちらを向いてから子どもに視線を戻すと、血もなく、子どももいません。驚いて、再び母親に視線を戻すと、子どもを抱いて何事もなかったように立っていました」(22歳・北海道)

「つい最近見たで、架空の邦画の子ども向けアニメキャラクターが現実の子どもたちを大虐殺していた。起きた時はっきりと内容を覚えていて、恐ろしかった」(23歳・大阪府)

「小学校中学年くらいの頃、家のベランダの手すりの上に緑色の女性の顔が浮いてた。だとは思うけど、じゃなかったような気もしている」(24歳・栃木県)

 普段はすぐに忘れてしまうでも、悪の度合いが深くなるほどディテールが鮮明になるのは、それだけインパクトがあったということでしょう。

 19世紀から20世紀にかけての研究をした心理学者・フロイトは、「とは現実世界で満たせない願望を充足させるもの」と説きました。一方、同時期に同様の研究をしていたユングは、「はあるがままの姿で心の状況を描くもの」であると結論しています。

 いずれにせよ、と心は密接につながっているといえそうです。見たがどんな意味を持つのか、ちょっと考えてみるのも一興かもしれませんよ。そして願わくば、幸せなに抱かれて眠りたいものです……。

<文/雛菊あんじ>