日沢「つまり共有財布をインターネット上に作り、クラウド家計簿を通じてお互いに管理するんです。ご主人もMさんもクラウド家計簿にアクセスできるようにしておけば、そこで通帳残高や生活費の支出記録をお互いが常にチェックできるというわけです。
また、クラウド家計簿とは別で自分の口座や財布を管理していれば、夫婦でも財布を別にしたまま生活できます」
Mさん「なるほど。具体的にどう進めたらよいのですか?」
具体的な導入の仕方とは
日沢「やることは全部で5つです。最初の導入は少し手間がかかりますが、乗り越えたらぐっと楽になりますよ。手順は以下です」
(1)夫婦共有の銀行口座、クレジットカードを用意する
まずは、共有用の財布となる銀行口座を用意しましょう。三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行、もしくはネット銀行の口座でネットバンキングを契約します。
共有口座用のクレジットカードは必ず必要ではありませんが、あれば家計簿の作成がより楽になります。新たにカードを作るのは手間なので、使用していなかったクレジットカードの引き落とし先を共有口座に変更するだけでもOK。
(2)クラウド家計簿の申し込みをする
Moneytreeや家計簿マネーフォワード、Zaimなど、通帳やクレジットカードが連携できるクラウド家計簿にアクセスして登録しましょう。登録の際、パスワードの設定などもあるので、絶対に忘れないようにしましょう。また、サービスによっては多少手数料がかかることもあります。
(3)銀行口座やクレジットカードを、クラウド家計簿と連携。いつでもオンラインで見られるようにする
(1)で作った銀行口座やクレジットカードを、(2)の家計簿に連動します。クラウド家計簿側で表示されていれば成功です。逆にこの辺りでつまずきそうな方は、パソコンに詳しい家族がいたら頼るとよいでしょう。
(4)生活費の支払先を共有用口座やクレジットカードに変更する
電気代やガス代など共有の支出を(1)の口座やクレジットカードから引き落としされるように手続きします。このとき、月でいくらくらい生活費が必要か軽く計算しておきましょう。
(5)以後、家計簿を運用する
ここまでやれば準備完了。