26歳で乳がんが見つかる。一度は縮小したものの、その後大きくなり、34歳で余命2か月と宣告された。「後悔はある。でもそのときの自分にベストな選択。希望を持って病と闘い続けたい」そう力強く語る。
今までに経験したことがないくらいの恐怖
アパレル販売員としての仕事を楽しんでいたミミポポさん。今から13年前の26歳のとき、全身脱毛に備え、胸の産毛を剃っていたら指先にコリコリしたものが当たった。
「右胸の内側に、パチンコ玉くらいのしこりがあったので病院に行ったんです」(ミミポポさん、以下同)
診察時、医師から「たぶん良性のしこりだと思うけど、若いし、念のため細胞診をしましょう」と言われた。
「後日、ステージ0の乳がんだと告げられたときは、今までに経験したことがないくらいの恐怖に身がすくみました」
医師が提示したのは、外科手術のあとに抗がん剤治療をするという一択。
「身近に乳がんの患者もおらず、知識もないのですぐには選べませんでした」 さらに「若いからとにかく早く手術を。もしかしたらリンパも取るかも」と矢継ぎ早に言われ、混乱したという。
「急かされて一度は手術を決めました。でも、乳がんは再発や転移が危ないと考えていたのに、直後に予定していた韓国旅行に行っていいか聞くと『手術さえしたらあとは好きにしていい』と簡単に言われたことで、本当に私の命を預けていいのか不安になり、医療不信のような状態に。今は告知後、看護師さんなどがフォローしてくれることが多いそうですが……」
できれば身体を傷つけたくなかったので、ひとまず調べてみようと、手術をやめた。
「自分で調べるといっても当時はネットの情報量に限度があり、患者のブログはどれも怖い話ばかり。パソコンを開けるのも次第に憂鬱に」
そんな中、独自に東洋医学を取り入れた病院を探し、色彩療法の存在を知る。色彩療法とは、色が持つパワーを利用して心身を元気づけるものだ(医療行為ではない)。