日本ワインはリーズナブルでおいしい!
「ルネッサ~ンス!」のフレーズとワイングラスでおなじみのお笑いコンビ『髭男爵』のひぐち君。ワインをネタにしているのに、まったくワインについて知らなかったという彼が、3年前に難関である“ワインエキスパート”の資格を取得。なぜ試験に挑戦したのか聞いてみた!
「ボジョレー・ヌーボーのイベントに出て、“今年は重めの味ですね”とか、すごい適当なことを言って失笑を買ってしまうぐらい、ワインの知識はゼロでしたね。そんな僕がワインを勉強しようと思ったきっかけは、相方だけが忙しくなってしまったこと。仕事がなく時間があるので、やってみようかなと思いチャレンジしました」
今では、インスタグラムに年間1380種類以上のワイン画像を日々アップするほど、すっかりワイン通に。そんなひぐち君に、家庭で気軽に買えて楽しめる、手ごろなワインを尋ねると、
「リーズナブルでおいしいワインを探すなら、日本ワインがおすすめです! 日本のワインって甘ったるかったり、ジュースっぽかったりするイメージがありませんか? それは昔のイメージで、今はスーパーやコンビニで扱っている安いワインでも、おいしいものがたくさんありますよ」
特に、日本ワインだけあって、和食にも合わせやすいのがうれしい。
「筑前煮やすき焼きに合うのが、サントリーの『ジャパンプレミアムシリーズ』。マスカット・ベーリーAという品種を使ったワインは、少し甘い香りがするけれど、ごぼうのような根菜の香りで、和食に向く。甲州という日本の品種は、かぼすやすだちなど和の柑橘系の香りがして、お刺身やさんま、湯豆腐、おせち料理にぴったり。
サッポロビールから発売されている『グランポレール』のケルナーは天ぷらに合う。シャトー・メルシャンのシャルドネと甲州をバランスよくブレンドした『萌黄』や、メルローとマスカット・ベーリーAをブレンドした『藍茜』もおすすめですよ」
近所で買えるうえにお手ごろ価格とは、助かる!
「どれも2000円以下で買えて、お料理にも合わせやすいものばかり。海外の人からは、日本のワインは水っぽいって言われるけれど、それは雨が多い気候のせい。でも、そのおかげで海外のワインよりも、京料理など、だし文化の繊細な日本料理には、日本ワインが合うそうです。
例えばシャブリと牡蠣が合うと言われているのも、その産地がかつて海があってミネラルが多い土地だったから。
ワインは、ルールが多く敷居が高いイメージですが、そんなことはない。特に最近は、ブドウからきちんと栽培して醸造する、気骨ある若い造り手が日本にも増えてきました。小さなワイナリーでも、苦労していいものを安く提供してくれている。大量生産はできないので、少し手に入りづらいですが、そういうものにもぜひ目を向けてみて」
これを機会に日本ワインを楽しんで!
《PROFILE》
ひぐち君 ◎相方の山田ルイ53世とお笑いコンビ『髭男爵』として活動中。ワインに関しては、飲むだけでは飽き足らずワイナリー塩山洋酒醸造でブドウの収穫も手伝うハマりっぷりを披露。愛するワインとウサギとの日々をつづったツイッターとインスタグラムはこちら!
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