「もっと経験を重ねて、いろんなキャラクターを演じられるモデルになりたい」
11月26日に行われた『エル シネマアワード2018』授賞式で、モデルのKoki,が新たな快挙を成し遂げた。同アワードの「エル・ガール ライジングスター賞」に輝いたのだ。
同じく「エル ベストアクトレス賞」を受賞したベテラン女優・寺島しのぶは、Koki,について、
「Koki,さんより工藤静香さんのほうが気になっちゃって。おニャン子世代ですので」
「木村拓哉さんとは同じ年なんです。こういう年の子どもがいてもおかしくないんだなって」
モデルや女優というよりも、“木村拓哉と工藤静香の子ども”としての認識が強いようだった。
なぜ“畑違い”の映画賞を獲れたのか
それにしても5月に『エル・ジャポン』の表紙を飾ったばかりの新人モデルがナゼ、“畑違い”のシネマアワードで賞をとれたのか、だ。大塚製薬の新ドリンクCMで多少の“演技”は見せたものの、ドラマや映画出演は皆無で「女優」とは言い難い。
ネット上でも、選出に対して不満と疑問があふれているのだが、中には、この“ウルトラC”に乗っかり「〇〇していないのに〇〇賞」などと大喜利のように遊ぶ声も。
《CD出していないのにレコード大賞》
《相撲していないのに敢闘賞》
《普段着用しないのにメガネベストドレッサー賞》
《子供いないのにベストマザー賞》
《小説書いていないのに直木賞》
《野球していないのに沢村賞》
などと言いたい放題。さらには《次は日本アカデミー賞だ》と、40年の歴史を誇る映画賞『日本アカデミー賞』での、映画未出演者による受賞を期待する声も。アカデミー賞と言えば、父・木村でさえも手にしていない日本映画界最高峰の栄冠だ。Koki,の快進撃はいったいどこまで続くのやら。
「『アカデミー賞』は無理です(苦笑)。そもそも『エル シネマアワード』は'15年に初開催された、今年で4年目の映画賞です。東出昌大さんが受賞した『エル メン賞』も2年目で、Koki,さんの『ライジングスター賞』に至っては今年初めて設けられた賞ですよ。言ってしまえば“彼女にとらせるための賞を作った”とも考えてしまいますね」(映画配給会社関係者)
シネマアワードを選出する審査員は約40人。映画ジャーナリストやライター、アーティストや文化人、そしてファッション関係者も名を連ねているという。
「つまりは『エル』に馴染みある関係者も審査に加わっていて、表紙を飾ったKoki,さんにおのずと“忖度”が働いたのかもしれません。もちろん寺島さんらは純粋に演技が評されたのは疑いようありませんが、映画賞というよりは話題と注目を集めたい、まだまだ“SHOWイベント”という立ち位置ではないでしょうか。
実際、彼女の“起用”で各メディアがこぞって取り上げましたから、催しとしては大成功でしょう」(同・映画配給会社関係者)
ちなみに「ライジングスター賞」は、「これからの活躍を応援したい人物」に贈られる賞だという。周囲からの応援を背に、“木村と静香の子ども”からモデル、そして女優へとひとり立ちすることができるだろうか。