とろサーモンの久保田かずのぶと、スーパーマラドーナの武智による『M―1舌禍騒動』が勃発して10日が過ぎたが、事態はまだ収まる気配がない。
発言が注目されていた上沼恵美子がようやく口を開き、9日、自身がMCを務める番組で「暴言だなんて言ってますけど、全然結構です。悪いですけど、興味ないんです」と、コメント。
しかし、その「“興味ないんです”こそが実は一番怖い」というのは在阪テレビ局プロデューサー。
「相手にしてないということは、“彼らを芸人としても認めていない”、謝罪を受け入れないことについては、深読みかもしれませんが“絶対許さない”という意味だと取る方も周囲にはいます。ご本人の意向ではなくとも、関係者側が気を回して“忖度”するんです」
彼女が実際にどう思っているのか、その真意はわからない。
言葉通りで、それ以上でも以下でもないのかも。しかし、たしかに上沼の番組に出演予定だったスーパーマラドーナのふたりは、急遽出演が取りやめになっている。
報じられる“女帝”エピソード
また、今回の騒動に関する報道で頻出しているのが、上沼の“女帝”エピソードの数々。
《誕生日には、まるで女王様に貢物を献上する廷臣のように、プレゼントを持参した共演者や、局スタッフの列ができる》
《上沼が局入りするときは、スタッフがずらっと整列して、お出迎え、控室に入るまで、平身低頭。直接本人と話のできる人はそういません》
《プレゼントを渡さなかったタレントは、降板させられた》
など、挙げればきりがない。
これらの話は、大阪特有の笑いを取るために“盛られた話”だ、というのは、上沼の番組を担当したことがある制作会社スタッフ。
「テレビ局では、出演者の方を出迎えるのは特別なことではありませんよ。
読売テレビに行ったことがある人はよくわかっていると思いますが、スタッフ出演者の控室までの導線の途中にロビーがあり、そこでスタッフが打ち合わせをしているんです。上沼さんもそこを通って楽屋に行くわけですから、当然、みんな立ち上がって迎えることになります。
誕生日プレゼントにしても、一人一人が控室に行って渡してたら、本人にもいい迷惑です。なのでスタッフがまとめて渡すので、行列なんてものもできませんよ」
そもそも、上沼の出演する番組はどれも高視聴率を獲る。局が、スタッフが、高視聴率番組に呼んでもらった共演者が、彼女に対し感謝の念を抱くのは自然なこと。
「どの番組でも、出演者の誕生日にスタッフや共演者がプレゼントを渡すことはやっていることです。お金のないADたちは、何人かでまとめて、気持ちばかりの品を渡すことだってありますよ。
彼女は、それに対して、スタッフに差し入れをしたり、番組の忘年会でもご本人が出席しなくても、結構な金額の寸志を包んだりしたりと、必ずお返しをしています。共演者の誕生日もちゃんと覚えていて、毎年プレゼントを渡すほどの気配りの人です」(同スタッフ)
10日にマスコミ取材を受けた上沼のマネージャーは、久保田と武智の暴言について本人が、
「舞台の上で言ってくれたらよかったのに」
と語っていたことを明らかにしたが、舞台でも笑いは取れないだろう。彼らを許せないと思っている人は多い。
“無罪放免”となるには時間がかかりそうだ。