西被告は逮捕される直前、キャバクラで“お母さんがお金を盗んで逮捕されそうなんだけど、自分はお金は1ミリも使ってない”などと、うそぶいていたという。
「スマホでニュースを見ていたら、西弘樹の名前が出てて、逮捕されたと知って笑いました。まあ、最初から仕事してないってわかっていましたけどね。税理士とか、不動産屋をやっているとか言っていたけど、毎日休みだし」(前出・キャバクラ店員)
接客のプロから見れば、西被告のウソはバレバレだった。たまにスーツ姿で現れ“あー仕事疲れたー”とこぼす演技は今ではネタレベルの笑い話という。
毎日のように夜遊びをしていたが、同じ場所に繰り出していたわけではなかった。
「後輩を連れて、車で茨城県のキャバクラにも行ってたらしいよ。そこのキャバクラでも貸し切りにしてたって。しこたま飲んでも平気で飲酒運転していたらしく、帰りはガードレールに擦りながら走ってたって後輩から聞きました」
と前出の知人男性。
逮捕から約3か月、松戸市内にある西被告の実家を訪ねると、暮らしているはずの父親はいなかった。
「11月の初旬ごろに引っ越していきました。挨拶はありませんでしたね。節約のためか引っ越し業者は使わず、小型トラックとワゴン車で家から荷物をピストン輸送していました」(近隣住民)
玄関の表札はきれいに剥がされていた。
登記簿によると、JAが10月10日に自宅の仮差し押さえを申請し、千葉地裁が受理。現在は第三者の手に渡っている。総額約1億円の被害をどこまでJAは取り返せるか。