今回の『ゆず』には実績と人気とお金を払ってライブに足を運ぶファンがいるため、海老名美どりさんと同じとはいえないかもしれませんが、やらかしたマインドは同じです。
「実は、ツアーは史上初ですが、ドームでの弾き語りライブ自体は2年前にも単独でやっているんです。ゆずには20年来の固定ファンが多い。そのファンでさえ、今回の『重大発表』については、“以前の弾き語りライブと同じ気がするけど”とか、“解散かと思って不安だったのに心配して損した。腹立つ”という声が多い」
と指摘する音楽ライターは、ツアーが終わった後の不安も口にします。
「すべての会場を埋め尽くすことができたとしても、ファンが満足できるかどうかはまた別です。ゆずのファンは距離感を大事にしてると思いますが、ドーム球場で2人を間近で見ることができるのは、高いチケットを買える人だけですからね」
実際に、前回のドーム単独公演を見に行ったことがあるという女性ファンの感想も否定的でした。
「ゆずが米粒すぎて、モニターじゃないと、どこにいるのかもわからないくらいでした。途中、祭で使われる山車みたいなやつに2人が乗って出てきたときは、何を見に来たんだろうと引いてる自分がいました。
そういう意味では、ドームで完全に2人だけでやるのは難しいのかも。正直、ゆずのドーム弾き語りは好きじゃないです。ドームでやるなら、しっかりバンドをつけてくれないと物足りないです」
来年5月から『重要なお知らせ』であるドームツアーは始まります。
振り返ったときに、あの『重大なお知らせ』がターニングポイントだった、といわれないように、変わらぬ活躍を期待したいものです。
<取材・文/間垣ジェーン美瑠>