彼らは“青山メソッド”の申し子
原監督に悲壮感はまったくない。それほどまでに“史上最強軍団”への信頼は揺るがない。
「実は、今の4年生が入学してきたときは、不安のほうが大きいというのが正直なところでした。“4年後は大丈夫かな”という」
当時の4年生には、3代目山の神・神野大地さん(セルソース)や久保田和真さん(九電工)らがいて、走りにおいても、性格面でも華やかだった。
「そんな中で彼らは地味な学年で、実際にタイムも遅かった。ただ、“負けたくない”“強くなりたい”とコツコツやる性格の子が多かった。結果として、青山学院で正しい知識と正しい手順を踏み、4年間頑張っていけば伸びること証明してくれた世代だと思う。いわば、私が就任から15年をかけて完成させた“青山メソッド”の申し子です」
原監督は、史上最強軍団たるゆえんをこのように説明する。
「1年間を4期に分けて、1〜3月のハーフマラソン、4〜6月の5000メートル、7〜9月の夏合宿、10〜12月の1万メートルや強化合宿の消化率をデータ化しました。過去4年のデータと比べてみると、今回がいちばん数字がいい。あとは、経験値。山上り、山下りなど、前回の優勝メンバー10人のうち7人が残っている。
これらをトータルでデータ化したときに、史上最強軍団だなと。何度も言いますが、今回の4年生に派手さはありませんが、“みんながエース”に成長してくれた。そこに今のチームの強さがあると思っています」
3冠5連覇を成し遂げたら、選手たちにどんなご褒美をあげるのかと尋ねると、
「今回は“5”にかけていますので、優勝したあかつきには、郷ひろみさんに来ていただきたいですね。そして、みんなカレーが好きなので、『ゴーゴーカレー』さんから差し入れとか。あと、洋服が好きな子もいるので、『五大陸』さんにサポートをしていただけたらなぁと(笑)。
5がらみで何かいいことがあるように、頑張っていきたいです。私からは、優勝したときに決めたいと思います」
ご指名のみなさま、ぜひご注目とご検討のほどを!?