例えばどんなコンテンツを?

 「『風俗嬢やキャバクラ嬢のパネルと実物の一致率はどれぐらいなのか、検証してみた』、『バイアグラを飲んで、何軒の風俗店をハシゴできるかやってみた』などの動画は、親が子どもに見せられるかというと、ダメですよね。

 僕が垢BANされたことを、よくテレビにたとえられて“規制があるとユーチューブがおもしろくなくなる”と言われる。でも、ユーチューブにはしっかりとしたガイドラインがあって、僕はそのルールを逸脱し、守っていなかっただけ」

財力を生かして新たな試みを

 これまでに1000本以上の動画をアップしてきたというラファエルさん。

「ユーチューブでは、過去に撮った動画を再生してもらってもお金が入ります。それが今回、すべての過去動画を削除されてしまった。とりあえずいまは、持っていたサブチャンネルを新チャンネルにして、前の動画を徐々に移行していますが、過去動画で10億回再生されているうち、過半数がルール違反(笑)。

 例えば、ガイドラインによると、個人や集団に対する暴力を助長したり差別を扇動したりするような表現もNGなんです。不特定多数の方々を不快な気持ちにさせているので、当然と言えば当然ですよね。

 ルール違反の動画が多く、それらはサブチャンネルにも移行できない。だから、ユーチューブではなく、ほかのプラットフォームに出していこうかと。ツイッターなら2分半程度の動画をアップできるし、ファンクラブ限定で見られるものにしてもいい。動画単体でも、もちろん売れます」

 仮面ユーチューバーとしては廃業してしまうのか?

「クリーンというか、普通にやっていきたいですね。いままで同様、大人層には受けたいので、大人がクスッと笑ってくれるようなことをやりたい。トークであれば、底辺芸人ぐらいにはしゃべれる自信があります(笑)。あと、僕は財力があるので、例えば1億円の札束でジェンガをやってみた! とかね

 今後は過激なものを控え、財力とトークを武器に、新しく動画をアップしていくと語る。ユーチューバーは、いまや子どもが憧れの職業にあげるほど一般的になった。流行の先に、ラファエルさんは何を見据えているのだろうか。

「僕はユーチューバーだけでなく、コンサル会社、アプリ開発、アパレル会社もやっています。さらに焼き肉店でもやろうかなって、常に起業することを考えているんです。そこへ力を入れていくと、ユーチューバーとしての年収も超えるんじゃないかと予想しています。もし、月に1億円稼げるようになったら、表舞台からは身を引こうと思っています」

 仮面の下の素顔は、優秀な経営者だった!


《PROIFILE》
ラファエルさん ユーチューバー。名古屋出身。身体を張った動画と抜群のトーク力が人気の仮面ユーチューバー、兼会社経営者。178センチの長身と鍛えたボディ、仮面の下はイケメンだとの噂も。