これが僕の人生

斎藤佑樹 撮影/廣瀬靖士
斎藤佑樹 撮影/廣瀬靖士
真摯にインタビューに答える斎藤佑樹

 もし、タイムマシンがあったらどこに戻りたいか? その答えに、後悔が浮かびあがるであろう質問をしてみると、

戻りたい、はあんまりないですね。タイムマシンが本当にあったら、未来に行きたい。60歳の自分が何をしているのか、とか。どんな大人になっているか見てみたいですね」

 “あのとき、こうしていればよかった”というような後悔は、あまりしない性分のようで。

よく“大学行かないでプロにそのまま行っていれば”って言われるんですけど、それも“だったら何だ?”みたいな感じで。

 僕は、ほかの人生を知らないし、これが僕の人生。もし、正解があるならその道を選ぶだろうけど、正解はないから

 昭和63年生まれの斎藤にとって、平成という時代は、人生のほぼすべてに当たる。そして、新たなる元号(令和)を迎えてからも、野球人生は続く。どうありたいと考えているのだろう?

今までの人生を生かして、1年でも長く野球選手として頑張りたい。“昭和生まれ最後の野球選手”になれるように、ね

PROFILE
●さいとうゆうき●'88年6月6日生まれ。群馬県出身。早稲田実業高校3年時“ハンカチ王子”と呼ばれ、甲子園の優勝投手に。早稲田大学卒業後、北海道日本ハムファイターズに入団し、プロ9年目