逮捕案件のほか、周辺の公園などで約3年前から約100羽の大量の鳥が不審な死に方をしている。同区立赤羽公園では、昨年10月に2回、今年2月ごろに1回、カワラバトとみられるハトが犠牲になった。
同公園を散歩中の男性は、
「ここはエサをあげる人が多いからハトが多い公園でね。昨年10月にハトが3、4羽やられている。エサを食べてもすぐには死ななかったみたいで、木にとまっていてポロリと落ちてね」
とショッキングな光景を振り返る。
「私が見たのはその1週間ぐらいあとで、やはり3、4羽だった。ヨロヨロと地面を歩いていて、パタッと倒れて死ぬの。かわいそうだった」
と別の女性。
今年に入ってからは大量のハトの死骸が……。
「昼前に公園を通ったら、50羽ぐらいのハトが死んでいてね。それはもう、異様な光景でしたよ。警察官もたくさん来て騒然としていました」
と40代の男性。
さらに、同公園から南東に約200メートルの同区立北運動公園では、約3年前に5羽のハトが死んでいる。
「たぶん、ここの事件が最初にハトが不審死したケースじゃないでしょうか。今年1月にはスズメが8羽、死んでいます」(同公園管理事務所)
北運動公園のすぐそばにある同区立志茂公園では、昨年、ハトが1羽死んでいる。
「1羽だけなので事件性があるかわかりませんが、確かに死んでいるのを見ました。それにしてもハトを毒殺するなんてひどい。子どもに危害がなくてよかった」
と育児中の母親はホッとした様子だった。
「計約100羽のハトなどの不審死が藤井容疑者の犯行かわからないが、捜査当局は余罪を調べている」
と全国紙社会部記者。
管理人だと思っていた
容疑者宅マンションは、これらの公園から徒歩10数分のところ。不動産関係者や住人らによると、親が所有する低層マンションの最上階の一室で約20年前からひとり暮らしをしているという。
「独身ですよ。最上階に木造増築の共有スペースがあり、洗濯物干し場として住人は利用できるはずなんですが、使うと藤井容疑者が怒るんですよ。ふだんはおとなしいけれど、キレると怖い。
そこの窓には容疑者が取り付けた監視カメラが2台あり、室内で中継モニターをチェックしているらしい。部屋に彼女が遊びに来た男性住人は、離れた場所に住むマンションのオーナー(容疑者の親)から“女性を家にあげちゃダメでしょ”と注意されたみたいで驚いていました」(前出の男性住人)