一方、作家の北原みのりさんはアンケートの声に納得顔。
「和田さんに、みんな矛盾を感じているんじゃないですか? 自由でカッコいい女性なのかと思いきや、家ではお皿を洗うとか、新聞にアイロンをかけるとか。その“夫を尻に敷かない女”アピールに矛盾を感じます。外では男性芸能人にペコペコされている和田さんは、やっぱり男社会の人。女の代表ではなく、女の敵側に立っている感じがします」
和田さんの偉大さも感じて
近年、芸能人の見方が変わったと指摘するのはブルボンヌさん。
「昔の“芸能人”は別の種族だったのに、SNSなどの影響か、ここ10年くらいで“友達だったらどうか”って横並びで見る癖がついちゃった。アッコさんが身近にいたら“威張ってるし気を遣いそうだから嫌”みたいな?
いやいや、芸能人は舞台上でいかに際立ったことをしてくれるか。“友達にはなりたくないけど、なんか強烈ね”ってニヤニヤ見てればいいと思う。控えめな人ばっかりの芸能界なんてつまんない!」
さらに、おおたわさんもこう続ける。
「学級委員、不良、イジメっ子、イジメられっ子……。『3年B組』みたいになってこそ、初めて虚構の世界は成り立ち、おもしろいと思える。和田さんは、芸能界のヒールの旗手を務めてくれているんですよ」
過去のランキングを眺め、岩井さんは諸行無常をかみしめる。
「'04年の1位のさとう珠緒さんなんて、今の若い人は知らないでしょ? このときが、人気のピークだったのかしらねぇ」
'04年4位の川島なお美さんや5位の野村沙知代さんは他界。10位の江角マキコさんは、すでに芸能界を引退している。
「和田さんが長きにわたって“嫌いな女”でい続けている偉大さを、みなさん、かみしめたほうがいいんじゃないですか?」(岩井さん)
笑って許して♪
《女を斬ってくれた女たち》
岩井志麻子さん ◎作家、タレント。『有吉反省会』(日本テレビ系)、『5時に夢中!』(TOKYO MX)などレギュラー多数
おおたわ史絵さん ◎内科医、作家。『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)、『5時に夢中!』(TOKYO MX)などで活躍中
北原みのりさん ◎作家、セックストイショップ経営。『毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記』(朝日新聞出版)など、著書多数
ブルボンヌさん ◎女装家、タレント、コラムニスト。新宿二丁目のミックスバー『Campy!bar』などのプロデュースも