6月5日。祝前日や休日でもない平日の夜、東京都世田谷区にある居酒屋は、立ち客が出るほど繁盛していた。この日は、コカインを摂取したとして、4月2日に麻薬取締法違反で起訴されたピエール瀧こと瀧正則被告の初公判が行われた。

 この日、繁盛していたのは、瀧被告がオーナーになるはずだった店だ。逮捕を機に経営にはノータッチになったという。しかし、いま唯一の“活動”をこの店で行っている。

お店のBGMとしてかけられている音楽は、実は瀧さんのセレクト。プレイリストを作って送っているんだそうです。音楽関係の方も多く来店する店ですが“この音、カッコいいね”と評判もいいですね。オーナーになって開店を見守ることができなかったからか、何かしてあげたかったのかもしれないですね」(音楽業界関係者)

記念アルバムをリリースのウラで……

 ストレスから薬物に手を出してしまったが、優しい一面も見せる。最近、世間を賑わせたあのカップルにも……。

初公判の日に、南海キャンディーズの山里亮太さんと蒼井優さんの結婚が発表されたのですが、山里さんとは曜日違いですが、ともにTBSラジオの『たまむすび』に出演していた仲です。その日に何人かの関係者にはメールで喜びを伝えたそうです」(ラジオ局関係者)

 またその日、瀧の自宅を訪れた者も。

「近所に住む劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチさんが、彼の自宅を訪れたそう。“奥さんと一緒に僕の舞台見に来なよ”と誘ったそうですが、“裁判が終わるまでは外に出られませんから”と断ったようです」(舞台関係者)

 裁判が終わった後、瀧被告は何を─。早々の復帰もウワサされているが、その足がかりとなるような作品が、実はすでに存在していた。

今年、『電気グルーヴ』は結成30周年の記念アルバムをリリースしていますが、その作品の制作とほぼ同時進行で別のアルバムも作られていたんです。まったくアナウンスはされていませんが、“新作”として発売しようと今年の1月には録音ずみでした。いまの状況ではリリースされず、幻のアルバムとなってしまっていますが、復帰の際は、この音源を使って……という可能性もあるかもしれませんね」(前出・音楽業界関係者)

 逮捕によって“元相方”となってしまったが、電気グルーヴの石野卓球は、所属事務所からの離脱を考えており、瀧被告とともに活動していきたい意向のように見える。ちなみに、彼の近況は……。

卓球さんは今回の事件後、携帯電話の瀧さんの連絡先を《瀧死刑囚》に登録し直したそうです」(同・音楽業界関係者)