「台湾はYouTubeなども含めたSNS利用率が、全人口の8割近くというデータがあります。日本は高齢者が多いこともあって、利用率は5割程度。台湾はインターネットの利用率が88%で、そのうち、80%近くが何らかのSNSを利用しています」
台湾の社会は、日本以上にネットが普及しているのだ。
「SNSが生活に浸透していて、企業は情報をいち早くSNS上にアップ。国民性もあり、日本よりもすぐに情報を投稿する傾向にあるのではないでしょうか」(坂本氏)
高齢者にもSNSを利用する人は多いようだ。
「日本では、本人の許可なく撮影したタレントの写真をネット上にアップする人がいます。SNSの普及率から考えると、台湾でもそうしたケースはあると推測されます。そういう行動をとることに対するハードルが低くなっているのかもしれません」(坂本氏)
台湾のジャニーズファンは、日本と比べてどんな特徴があるのだろうか。『台湾ジャニーズファン研究』(青弓社刊)の著書もある、日本大学国際関係学部国際教養学科助教の陳怡禎氏に話を聞いた。
「現在はなくなりましたが、'00年代の台湾にはジャニーズオフィシャルのファンクラブがありました。台湾のファンの間では、“自分たちが特別扱いされている”“日本のファンに近い”という意識が高まったと考えられます。
それで、日本のファンのルールを勉強してまねしようとするファンが多いです。だからこそ、ファンがみんなで空港に出迎えるんですよ。JUMPだけでなく、どのグループでもお祭りのように盛り上げます」
日本同様、台湾でもジャニーズの人気は高いようだ。気になるのは、現地のファンのマナーだが、きちんとルールを守っているのだろうか。