「お別れに、ジャニーさんのおでこにチューをしました。初めて社長のおでこにチューしましたね。チュッてしたとき、思いのほか大きな音が鳴ってしまいました(笑)」
ジャニー喜多川さんの訃報から一夜明けた7月10日。
動揺静まらぬ中、私は堂本剛さんのソロライブ『ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO』が開催される神奈川県民ホールにいた。ファンとしては、“いつもどおり公演を楽しむこと”が最大の供養になると思っての参戦である。会場に駆けつけたファンの誰もが、同じ思いを抱いていたことと思う。
オープニング、“いつもどおり”素敵なFUNKを披露してくれた堂本剛さんは、MCに入るとこう切り出した。
「ちゃーす! ようこそ、僕のリビングへ! とうとうジャニーが天に行っちゃったね。僕の愛獣、いつも僕が乗っている龍を貸してあげたので、今ごろいろんなところに行ってると思います」
これをきっかけに、剛さんはジャニーさんとの温かなエピソードを語ってくれた。
冒頭の“おでこにチュー”は、ジャニーさんにお別れした際のひとコマだという。(以降、ライブ中に聞き取った剛さんの言葉を書き留めていくが、終演後に思い出しながら綴ったものなので、実際に語られた文言とは異なる。ただ、大意には沿っているので、ご承知おきのうえお読みいただきたい)。