「うちの社員が行ったことなので、彼の処分と被害者の特定をします。本人はもう警察に行ったんですよ」
番組プロデューサーが盗撮を隠蔽していたという疑惑に話が及ぶと、「僕はわからない。あとはメールで質問が欲しい」と言う。メールではなく、直接会って話を聞きたいと申し出ると、「調整させてほしい」という返事だった。だが、その後、社長からの連絡はなくなり、携帯に連絡しても電話に出ない状態が続いた。そこで再度、会社に電話してみると、社長が出てこう答えた。
「やはり、会うことはできなくて……」
─なぜですか?
「もう電話しないでもらえますか。すいません」
と、一方的に切られてしまい、締め切りまでに会って話をすることはついにかなわなかった。どこかから“圧力”がかかって態度が急変したのだろうか─。
TBSの対応は?
『週刊女性』では、社長への取材とともに盗撮の隠蔽疑惑のある番組プロデューサーの自宅も訪ねていた。都内の閑静な住宅街にある豪邸だ。
自宅前で数日間待ってみたが、結局、姿を現すことはなかった。
そこで、TBS広報部に盗撮が行われたのかどうかの事実確認と今後の対策、さらに労働環境などについて問い合わせると、
《2年前に、元番組スタッフ個人が盗撮をしていたことが先週、発覚し、本人が警察に経緯を説明したことは、所属する派遣会社から聞いて承知しております。番組の制作現場でこのようなことはあってはならないことで、制作スタッフのモラルについて改めて徹底していく所存です》
と、すでにA氏はスタッフではないとし、個人的な行為だという回答だった。さらに、番組プロデューサーの隠蔽疑惑、制作スタッフの劣悪な労働環境についての質問にはまったくの無回答だった。