その一方で、食いぎみに反応してしまったのが、女優ののん(26)のマネージメント会社です、と表情をしかめる。
同社のウェブサイトには、
《テレビ局の若い編成マンから本当にたくさんの素晴らしい企画、脚本などオファを頂きました。しかし、お話が進むうちに、上司や担当役員によって突然潰されてしまうことが繰り返されてきました。その状態が3年も続いております。》
《現場からの熱烈なオファーもある、のんが三年間テレビ局で1つのドラマにも出演が叶わないことは、あまりにも異常ではないでしょうか?》(原文ママ)
などと記されている。
「ネットニュースは、このステイトメントをもとに記事にしていますが、本当に企画を出したのであれば、具体的にどの局から何本くらいあったのか、ぐらい書いてもらわないと鵜呑(うの)みにできない。
“現場から熱心なオファー”とありますが、現場だけではオファーできません。企画としてオファーするわけですから、当然、プロデューサーもOKしている。プロデューサーだってバカじゃないので、局長に黙ってどうなるかわからない企画のオファーをしない。そういうテレビ局の事情を考えると、のん側の訴えをそのまま信じるのはちょっとどうかなと思ってしまいましたね」(前出・一般紙学芸部記者)
報道機関であるテレビ局がこぞって、「圧力はない」と言い切った“圧力問題”。
公正取引委員会の中途半端なメスの入れ方では、テレビ業界、芸能界が築き上げた暗黙のルールを変革できそうもない。
<取材・文/薮入うらら>