“同志”と呼ばれる存在

 ふんわりとした笑顔の奥にある、芯の強さ。連続テレビ小説『ひよっこ』などを手がける名脚本家で、今作を含めた数々の作品で有村とともに戦ってきた岡田惠和は、彼女を“同志”と言う。それは、常に前作を超えていく有村への絶大なる信頼があるからだろう。

 今作の瞳子も、スタッフの力を借りながら、自分のキャパを超えて演じたと語る。

「こんなにも私のことを思って、何作もオリジナル作品を書いてくださるって、本当に幸せなことだと思います。そうやって、新しい自分を引き出そうとしてくれる愛情の深さがとにかくうれしいです。撮影に入る前に岡田さんにお会いしたときに、私を見て“ただのラブストーリーにはしたくない。人生をしっかり描かないと”と思ったらしいです」

 ここ最近、彼女が主演している作品のように、今作も苦しい恋愛をする。

「考えてみたら、幸せな描写って、あまり演じた記憶がないんですよね(笑)。ただただ、微笑ましいラブストーリーという作品も、やってみたいです。岡田さん、書いてくださるかな? 岡田作品は、いつも試練があるので(笑)。今回の瞳子を演じたことで、ものすごい達成感を感じることができました。だから、自分にとって、とてもいい時間を過ごすことができたんだと思います」

この夏、挑戦してみたいことは?

ドラマが放送されるころから、次のお仕事に入っていると思います。あまり言ってないんですけど、英会話をひそかに始めました。日常会話ができたら海外に行っても困らないし、海外の方とお仕事したときにコミュニケーションがとれたほうが仲よくなれるじゃないですか。なので、レッスンは続けたいです。それと、やっていると言っていいレベルでもないんですが、茶道(裏千家)も身につけていきたいなと思っています。

共演の坂口健太郎について

以前、共演したドラマがきっかけで、そのときのメンバーとちょこちょこごはんを食べに行っているんです。今回、プライベートでも会っているから切り替えをちゃんとしなくちゃと思っていたのですが、全然苦労することがありませんでした。撮影現場では、(瞳子が恋する)爽やかで、ちょっと孤独感や寂しさを感じる清隆でいてくれたので、自然にお芝居することができて助かりました。

『連続ドラマW そして、生きる』(全6話)毎週日曜 夜10時より
WOWOWプライムにて放送中 見逃し配信あり 
詳細は、https://www.wowow.co.jp/dramaw/ikiru/

『連続ドラマW そして、生きる』 (c)WOWOW
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ヘアメイク/山下景子(KOHL) スタイリスト/瀬川結美子