社会が変わるキッカケに

そこまで神経質になる必要はありませんが、騒ぎたい人には向いていない競技です。私たちの声で、選手はボールの位置がわからなくなってしまう。勝敗すらも変わってしまうかもしれません

 一方で静かにしなければいけないというと窮屈に感じますが、その静寂さの中にある緊張感が面白いと感じる瞬間もあります。点が入ったときの爆発的な歓声も魅力のひとつです

 熱い思いは胸の内に秘めておいたほうがよさそう。

 花形である陸上競技や今回初めて採用されたテコンドーとバドミントン。健常者ですら完走が難しいトライアスロンなど、ここでは紹介しきれなかったが、ほかにも魅力的な競技がめじろ押しだ。

「ルールを知らなければ楽しめないスポーツってあると思うんです。この1年でパラリンピックをもっと身近に感じてもらえればと思っています。自国開催を機に障がい者と健常者の心の距離感が縮まり、社会が大きく変わるキッカケになると信じています」

声を出しましょう!選手と同じくらい熱く!

  国際パラリンピック委員会 特別親善大使として、パラリンピックのスペシャルサポーターを務める香取慎吾に、あと1年、どのような形で国内を盛り上げていこうと思っているのか聞いてみた。

香取慎吾(国際パラリンピック委員会特別親善大使)
香取慎吾(国際パラリンピック委員会特別親善大使)
【写真】東京パラリンピック競技チケットの価格一覧表を掲載!

「まだ体験していない競技を体験したいと思いますし、実際に会場に足を運んで、各競技を応援している観客のみなさまに教えていただきながらの観戦もしてみたいです」

 自らが先頭に立って競技の楽しさを伝えていくことが、パラスポーツの普及につながると考えているようだ。香取自身も親善大使を務めるようになって、以前とは違う自分の姿に気がつくようになったという。

パラリンピックを通じて、自分の向き合い方に変化がありました。TOKYO2020パラリンピック大会を始まりとして、みんなの心がパラスポーツに後押しされ、社会にも変化が生まれることを願っています」

 最後に、おすすめの観戦方法を聞くと、

「静かに見なければいけない、楽しいパラスポーツもありますが、声を出しましょう! 選手と同じくらい熱く!」

 日本中が歓声に包まれる世紀の祭典が、もうすぐやってくる!


《チケットの購入方法》
事前に『TOKYO2020』へのID登録が必要。東京パラリンピック公式チケット販売サイトへアクセスし『チケット購入』をクリック。見たい競技と日程を選択し座種と枚数を指定。申し込み内容を確認後、電話認証をする。電話認証は初回購入時のみ。その後、登録内容及びチケット購入内容を確認後に『申込みを完了する』をクリックしてチケットの申し込みが完了。抽選発表は10月2日に行われる

※ 記事中の表『東京パラリンピック競技チケットの価格一覧』に掲載したチケットの価格はすべて税込み。各競技の決勝戦を中心に主な試合のチケット価格を示した。A~Cは座席の種類。応援チケットは12歳以下の子ども、60歳以上のシニア、障がいのある人を含む2名以上のグループで利用可能。車いすチケットは各会場の車いすエリアでの観戦となる。同伴者がいる場合も同価格で購入可能