「ごぶさたしております。出産と朝ドラを経て、戻ってまいりました」
8月23日、大分県由布(ゆふ)市で開催されていた湯布院映画祭のシンポジウムに、夫の柄本佑(たすく)とともに出席したのは安藤サクラ(33)。彼女の言葉に、観客から大きな拍手が送られた。
「4日間にわたって開催されるこの映画祭は、今年で44回目と日本最古の歴史を誇ります。2人はそれぞれが主演した映画が上映されるため、ゲストとして招待されていました」(スポーツ紙記者)
サクラは幼いころから姉の安藤桃子とともに、湯布院映画祭に顔を出していたという。
「映画好きが全国から集まって、監督や出演者と1時間近くあれこれ意見を言い合えるシンポジウムや、映画の作り手と食事をしながら談笑できるパーティー。映画ファンと垣根のないアットホームな雰囲気で交流できるのが魅力の映画祭で、サクラさんの父親である奥田瑛二さんも小さいころの娘2人を連れてよく来ていたんです。サクラさんにとって縁の深い場所なので、“戻ってきた”という言葉が自然と出てきたんでしょうね」(同・スポーツ紙記者)
それは柄本家にとっても同じことだった。佑は父・柄本明(70)とともにこの映画祭に初参加したのは3歳。
「佑さんは高校生のときには実行委員のボランティアスタッフとして参加するほど、この映画祭を愛しています。夫婦にとっての“ホーム”に、2歳になった娘をやっと連れて来られたという気持ちなんだと思いますよ」(映画関係者)
柄本明と奥田瑛二は趣味で囲碁を打つ関係
そんな中、映画祭の会場に向かうバスの中には、なぜかアノ人の姿があったという。
「柄本明さんがおひとりでいたんです。柄本さんはこの映画祭の常連ですが、今回はゲストの中に名前がなかったんです。こちらから声をかけると、“孫も来てくれていますしね”と答えてくれました」(映画祭参加者)
子育てのため、最近は映画館で映画を見る機会が少なくなっていたサクラも、ここでは映画を存分に楽しんでいたという。その間は“じいじ”が孫の面倒をみていたのだろう。前出の映画関係者に柄本はこんなことも話していた。
「柄本さんは佑さんがサクラさんと結婚したことがまだ驚きのようで、“まさか奥田瑛二さんと親戚になるとは……”と笑いながら言っていました。最近は柄本さんの趣味である囲碁を奥田さんと打ったりしているようですよ」
親子3世代での映画祭参加を果たした柄本家と安藤家。その喜びを聞くべく、柄本の所属事務所に連絡すると、
「今はヴェネチア国際映画祭に行っているため、対応できません」
とのこと。柄本は、今度は正式に“招待された”映画祭に出席中だった。'18年公開の映画『万引き家族』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得し、NHK『まんぷく』の主演で国民的女優となったサクラ。その子どもも“戻ってきました”と、この映画祭に凱旋(がいせん)する日が来るのかも。