実家という聖地の今後

─お父さまが亡くなられたことで、空き家の状態になっていると思いますが、実家はどうするつもりですか?

「今のところは何も考えてないんですよ」

─『尾崎豊記念館』のようなものを作りたいという考えはあるんですか?

「いやいや、まったく考えてないですよ。近所の方にも迷惑になりますから。ただ、ずっとあのままというわけにもいきませんので、いずれは処分しようかと思っています」

─まだご実家には、尾崎さんの命日になるとファンが集まると聞きましたが?

「親父が生きているころは、よく来てくださいましたね。ファンの方が手紙をくれたりもしましたし、お墓のほうには今でもたくさんの方が来てくださってると思います」

 健一さんの命日が豊さんの生まれた日の前日ということを指摘すると、

確かに……偶然ですかね

 彼の実家に入ることはできないかもしれないが、スクリーンで蘇る尾崎さんの歌声は多くの人の心に響くはずだ。