いま、海外発の報道に山下智久のファンが揺れている。
「9月20日に、アメリカのエンターテイメント業界誌『Variety』のウェブサイトが山下さんの記事をアップ。海外で活動の幅を広げるために、エンタメ企業『Overbrook Entertainment(オーバーブック・エンターテインメント)』との契約にサインしたという内容でした。ジャニーズに在籍しながら、海外の芸能事務所と契約するのは異例ですよ」(スポーツ紙記者)
彼が契約した事務所の代表を務めるのが、アメリカの人気俳優のウィル・スミスだ。
「'98年に設立され、主に映画製作を手がけている事務所です。山下さんは、ウィルさんと彼の息子のジェイデン・スミスさんと親交があるので、自然な流れといえるでしょう」(同・スポーツ紙記者)
「後輩のために道を切り開いていきたい」
渦中の山下は現在、日本を離れ、海外に滞在している。
「来年の春に放送予定の日欧共同制作ドラマ『THE HEAD』の撮影のため、今年7月からスペインにいます。ヨーロッパの主要放送局や中南米など23の国と地域での放送、各国の配信プラットフォームでの公開も決定しています。日本からマネージャーも通訳も同行せず、ひとりでロケに取り組んでいますよ」(同・スポーツ紙記者)
ジャニーズでは異例のことだが、芸能界で仕事のために海外の事務所と契約するケースはある。
「ローラさんや木村拓哉さんの娘のKoki,さんも、現地での活動を円滑に行うためにエージェントと契約しています」(同・スポーツ紙記者)
『弁護士法人・響』の坂口香澄弁護士は、日本と海外の芸能事務所には違いがあると指摘する。
「海外の芸能事務所というと、エージェントのことをいいます。日本の芸能事務所のようにタレントのマネージメントはせず、仕事の獲得や出演交渉だけを行います。アメリカではタレント個人がエージェントのほか、必要に応じてマネージャーや広報を雇い、自分中心のチームを作るようなイメージですね」
日本では、タレントが事務所に所属しているという考えだが、海外では真逆だ。
「エージェントにとってタレントはクライアントの1人で、タレントにとってエージェントは仕事を獲得してくる業者という対等な取引関係です。日本では事務所に仕事のギャラが入って、事務所からタレントに給料を払うのが一般的ですが、海外ではギャラはタレント本人に支払われ、タレントからエージェントに対して、そのうちの何%かを報酬として支払う形になります」(坂口弁護士)
海外のメディアでは、山下が契約を交わしたのは最近のことだと報じられているが、実は1年ほど前から水面下で話が進んでいた。
「昨年3月に、山下さんはジェイデンさんと一緒に『東京ガールズコレクション』に出演しました。そのころから契約に関する話をしていたそうです。山下さんが“ジャニーズで初めてのことに挑戦して、後輩のために道を切り開いていきたい”と話していたことにウィルさんが共感し、自分が代表を務める会社で、彼をサポートしようと考えたといいます」(山下の知人)
ただ、その後はお互いの仕事が忙しかったのか、具体的に契約が決まったのは、今年の夏ごろだったという。
「5月16日に、ウィルさんが映画『アラジン』の舞台挨拶のために来日。何日か日本に滞在している間に、山下さんと会って本格的に話し合ったそうです。当時、彼はTBS系で放送されたドラマ『インハンド』の撮影中でしたが、忙しい合間を縫って着々と準備を進めていたみたいですよ」(同・山下の知人)