ふたつの事務所を使い分け
海外で、山下のバックアップをするのはウィルだけではない。昨年11月に週刊女性で報じた、彼のアルバム『UNLEASED』の作詞にも関わった音楽プロデューサーのJ氏だ。
「Jさんは元KAT-TUNの赤西仁さんを中心とした“赤西軍団”の一員で、一時期は彼のマネージャーとしても働いていました。今回の契約にもJさんが関わっているそうです。彼はウィルさんとも親交が深いので、山下さんの海外の仕事をサポートしたいと考えたのでは」(同・山下の知人)
異例の“二重契約”にいたった背景には、山下の海外志向の強さがある。
「ジャニーズJr.時代から足しげく海外に行っていましたからね。当初は英語を話せませんでしたが、今では通訳なしで現地のメディアの取材に対応するほど成長しました」(芸能プロ関係者)
日本でドラマや映画に出演しながら、海外での活動も徐々に増やしていった。
気になるのは、今後の彼の方向性だ。日本と海外の活動は両立できるのだろうか。
「ここ数年、海外の映画に多く出演していることから、現地での活動が中心になっていくのは間違いないでしょう。ただ、彼は日本での人気も高いので、国内の仕事はジャニーズ事務所、海外ではウィルさんの事務所というふうに使い分けていくのではないでしょうか」(同・芸能プロ関係者)
7月に恩師であるジャニー喜多川社長が亡くなって以来、たびたび山下がジャニーズを退所するという噂がささやかれているが……。
「5月13日にNHKのBSプレミアムで放送された『ザ少年倶楽部 20周年蔵出しセレクション』で、20周年を記念してジャニーズJr.のプロデュースをすることを発表しました。最近は、Jr.の『美 少年』の楽曲プロデュースに取り組んでいます。大役を任されているので、それを放り出して退所する可能性は低いと思いますよ」(ワイドショー関係者)
ジャニーズには残るものの、山下は“独立”に向けた青写真を描いている。
「最近、周囲に“アイドルという枠にとらわれずに仕事をしたい”と熱っぽく話しているそうです。34歳になり、単に事務所から与えられた仕事をこなすのではなく、自分がやりたい仕事を積極的に取りにいきたいのでしょう。ひとりの役者としてさまざまなことに挑戦したいという気持ちなのではないでしょうか」(同・ワイドショー関係者)
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、今回のエージェント契約によって、新たな可能性が広がると話す。
「ジャニーズ事務所ではこれまで海外の事務所と契約して、俳優活動をするケースはありませんでした。ただ、亡くなったジャニー社長はタレントの海外進出も考えていました。今後、山下さんが海外で活躍すれば、その夢に近づくための第一歩になるのでは」
山下の“二重契約”の件について、ジャニーズ事務所に問い合わせたところ、
「当社は、ご質問にございました『Overbrook Entertainment』ではなく『Westbrook Entertainment』(ウィル・スミスさんご家族のマネージメント会社)という会社とアメリカやカナダなどにおける山下智久に関するマネージメントの一部業務委託を行っております」
とのことだった。つまり、現地メディアで報じられていたウィルの事務所ではなく、彼の事務所の関連会社と業務提携したということらしい。
“世界の山P”になる日もそう遠くない!?