“仕事は週3~4日”で終わらせる
30年以上のキャリアを誇るベテランだが、
「週刊誌はプレッシャーもあるけど、いろんな発見があって、おもしろいです。ネタが出ないときですか?“果報は寝て待て”じゃないですが、カリカリしていてもしかたがない。お風呂にゆっくり浸かったりすると、むしろアイデアが浮かんだりします」
タイトなスケジュールだが“仕事は週3~4日”で終わらせるのが桜沢さんのペース。
「お話を考えて、セリフを紙におこし、担当編集にLINEで送ります。それを見ながら話の詰め方や、人物の入り方など細かいやりとりをして、原稿を仕上げます。そういった仕事をするのは週3~4日、できれば3日で終わらせたいですね。それぐらいでないと週刊誌はやれないです。
残りの日は取材とか資料集め、あとは自由時間。この春ぐらいまでは火曜日に組み紐のお稽古、土曜日にお茶のお稽古などに通っていたのですが、顔にケガをしたり夏バテに突入したりで、いま仕事以外の日はのんびりしています。秋からはまたバレエのレッスンを始めたいなと思って」
桜沢さんのブログを見ていると、着物を着てバレエ鑑賞をしたり、鎌倉へお散歩に出かけたりと、なんとも優雅!
だが、実際は何をするにしても“これもマンガにつなげられるかな?”と思ってやっている。言わば作品づくりの種まきをしているのだ。
そんな桜沢さんが今後、描いてみたいマンガは?
「もう1度、バレエ漫画を描きたいですね。あとは、大好きな一条ゆかり先生の『デザイナー』のように、ファッション業界を実際の人物をモデルにして描きたい。いろんなものをたくさん見て、そこで脳内スクショをためてマンガに生かせれば、と思います」
(取材・文/安川ヤス子)
《PROFILE》
桜沢エリカさん ◎東京生まれ。10代でデビューして以来、コミック誌を中心に多方面で活躍。女性の心情をリアルに描写した漫画を多く手がけ、ファッションセンスにも注目が集まる。公言している趣味はバレエ鑑賞と着物、ときどき歌舞伎。ハローキティとロックバンド『KISS』が大好き