それぞれのフォロワー数がすごいのも、さすが元ジャニーズである。
10月3日現在、すでに錦戸のフォロワー数は51万人を突破、ほかには香取慎吾が84万人、渋谷すばるが31万人、赤西仁が72万人、田中聖が24万人。もちろん新たなファンもいるだろうが、ジャニーズ時代から退所後も続けて応援するファンの規模の大きさを実感できる数字だ。
ジャニーズでもイレギュラーなふたり
それでは、なぜ元ジャニーズは退所後にSNSに力を入れるのだろうか。
「まず、何よりも“手っ取り早い”ということでしょうね。自分のスマホひとつあればいつでも情報が発信できるわけですから。ジャニーズ事務所では基本的にタレント個人のSNSは行っていませんが、今は、あらゆるタレントがSNSをうまく活用している時代。それは必然の流れです。あと、彼らの退所後は、テレビを中心とした活動をすることは、ほとんどなくなってしまいます。CDを出したりライブをやるなどの告知の場としての意味合いが大きいのではないでしょうか」(芸能記者)
現役のジャニーズタレントでは、例外的に山下智久がインスタグラムを開設し、フォロワー数368万という、ケタ違いの数字をたたき出している。さらに、木村拓哉は中国版ツイッターと呼ばれる「Weibo(ウェイボ―)」でSNSをスタートさせている(山下も同様にWeiboでも投稿している)。
前出の芸能記者は言う。
「山Pの場合、明治大学商学部を卒業しているように、ビジネスやマーケティングには強い面があります。そして、とても交渉上手とも言われ、SNSの許可は、自ら交渉して勝ち取ったものではないでしょうか。
キムタクの場合は、もともとSMAP時代に中国でコンサートを行ったり、中国市場も視野に入れていた面はありますが、日本で普通にやると、炎上する可能性も高く、様子見をしているところかもしれません。TOKIOの長瀬智也や、KinKi Kidsの堂本剛など、個性的な自分の世界観を持っているタレントには、今後、解禁を期待したいところですね」
また、ジャニーズを退所してすぐツイッターなどを始める元Jr.の場合は、少し事情が違うと前出の芸能記者が続ける。
「退所後、ほかの事務所で芸能活動をスタートさせるわけでもなく、いわゆる“一般人”として始めることが多いと思います。でも、ジャニーズ時代にチヤホヤされたり、キャーキャー言われたりする日々を送ってきていたわけですから、“承認欲求を満たすため”という人もけっこういるような気がします」
ファンとの距離をグッと近い存在にする、SNSをうまく活用する元ジャニーズたち。退所直後に発信するということで、今までのファンをうまく引き止めている。
<取材・文/渋谷恭太郎>