「小遊三さんの落語会は、円楽さんとの二人会で、料金も4000円とお高くなっている。当然、落語ファンは楽しい時間を期待したのですが、これがスカスカの内容でした」 

 と前出・演芸関係者。

会場には苦情が

 通常、小遊三・円楽クラスの二人会であれば、それなりの番組(プログラム)を組む。前座があがり、2人がぞれぞれ1席ずつやって中入り、後半でまた1席ずつ、というのが王道パターン。客も満足できる金額になる。

 ところが当日のプログラムを見ると、

『たらちね』   三遊亭遊七

『引っ越しの夢』 三遊亭小遊三

『ちりとてちん』 三遊亭円楽

 実にあっさりしたものなのだ。小遊三も円楽も、高座を務めた時間は約25分。中入りもない。これで4000円は落語ファンを確実にがっかりさせる。

 演芸評論家は、

「昇太の披露宴に出るために淡白になったのかどうかは決めつけられませんが、顔の売れている師匠の会が、こんな満足感の得られない会をやっていることが衝撃ですね。会場にも苦情がいっていると聞きました。全国区の人気を誇る人は落語の宣伝マンでもあるわけですから、お客から不満が出るような会をやってはいけませんよ」

 ちなみに昇太の披露宴には、売れっ子の春風亭一之輔(41)も列席していた。

「18時から披露宴会場近くのよみうりホールで開かれた落語会に出番がありましたが、披露宴を中抜けして駆けつけて、メインディッシュまでには戻らないと、と笑わせながら、落語を一席しゃべって高座を降りたそうです」(演芸関係者)

 ちなみに一之輔がかけたネタは『短命』。大家の若い娘に婿入りした男が、娘の魅力に精力を吸い取られて次々に亡くなるという噺(はなし)で、19歳年下の元タカラジェンヌの一般女性(40)と結婚した昇太に、ブラックな祝意を伝えたかたちとなった。

<取材・文/薮入うらら>