使用する器具や白衣もプロ仕様
木村演じる尾花夏樹は、料理のためなら多少の犠牲もいとわないという型破りな性格。しかし本人は、現場でまじめな一面を見せていた。
「撮影の間は、その場の空気感や雰囲気を身体に染み込ませたいのか、ほとんど厨房から出ないんです。でも撮影終わりには、及川光博さんやKis-My-Ft2の玉森裕太さんと楽しそうに話すなど、しっかりオンとオフを切り替えていますね」(前出・TBS関係者)
木村が作る料理の監修を担当した、フレンチレストラン『カンテサンス』シェフの岸田周三さんも、彼の細かすぎる役作りに驚いたそう。
「撮影が始まる前に、『グランメゾン東京』の出演者の方とスタッフさんたちで、僕の料理を食べにいらっしゃったんです。
木村さんは料理を食べ終えるとそのままキッチンに来て、いろいろな質問をされました。シェフの1日の仕事の流れや、どの時間に料理を作り始めるのか、いつ仕込みがあるのかといった細かいディテールまで聞かれて、本当に料理人になるつもりでいるのかなと思ってしまったほどです(笑)」
調理シーンで使われる器具やシェフが着用する白衣も、実際に一流のプロが使っているものを取りそろえる本気ぶり。なかでも、美しい芸術品のような料理の数々には、スタッフ一同、並々ならぬこだわりがあるという。
「第1話の冒頭、首脳会談の昼食会シーンで使われたのは前菜だったので、前菜だけを作ればいいと思っていたんです。しかし実際は、フルコースすべての料理を作ってほしいと言われて、“そこまでやるのか!”と本当に驚きました。俳優さんの背景に映り込む景色にも気を遣っていて、デザートを作っている人や、メインを作っている人が映ることで、よりリアリティーを感じられるというこだわりが見えましたね」(岸田さん)
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