バイオリン教室で偶然、知り合った世代の違う3人の男女が、さまざまな事情を抱えながらも奮闘。三者三様の奏でる音色と悲喜こもごも、大人たちの人間模様を描いた、火曜ドラマ『G線上のあなたと私』(TBS系 火曜夜10時~)プロデューサーが明かす新たな展開とは―。
バイオリン教室で知り合った、世代も生活環境もバラバラな男女3人の恋と友情を描いた物語。原作は、漫画家40周年を迎えたいくえみ綾の同名コミック。
波瑠が演じる主人公の也映子は寿退社目前に婚約破棄され、恋も仕事も失ったアラサー女子。心が折れそうなとき、たまたま『G線上のアリア』の生演奏を耳にして、自らその名曲を奏でることを夢見て、大人のためのバイオリン教室に通うことを決めた。
そこで知り合ったのは、講師の眞於先生(桜井ユキ)に思いを寄せる無愛想なイケメン大学生の理人(中川大志)と、夫の浮気や姑問題を抱えた40代主婦の幸恵(松下由樹)。なかなか上達しないバイオリンレッスンを通じ、思いどおりにならない人生までも描いている。
“はじめまして”からスタートした現場
制作スタッフは、2年前に平均視聴率11・2%、最終回14・8%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した通称“あなそれ”『あなたのことはそれほど』チームが再集結。波瑠といくえみ作品の再タッグだけに、連日の撮影にも熱が入っている。
「奇想天外な大きな事件が起きるわけではないけれど、也映子たちの人間関係が気になる、次回また見たくなるというご意見をたくさんいただいています。
いくえみ先生もキャストの表情、セリフの間など、細かいところまで楽しんでいるとおっしゃってくださり、うれしく思っています」
と、笑顔で語るのは、佐藤敦司プロデューサー。“あなそれ”終了後まもなく今作の企画が立ち上がり、準備が進められた。
「世代の違う登場人物たちの物語なので、今まであまり共演経験のない方々に演じていただきたいと思い、3人の初共演が実現しました。凛とした存在感と堂々とした表現力を併せ持つ波瑠さんの也映子は想像以上。子どもっぽさ、大人の雰囲気を兼ね備えた理人は、見た目はクールだけど実は人懐こい中川さんに通じるものを感じましたし、太陽のように明るく3人を取りまとめる幸恵は松下さんのイメージどおりです。
也映子たちが“はじめまして”からスタートするのに似た感じで、波瑠さん、中川さん、松下さんは日に日に結束力が高まっています。なので、お芝居の関係性とカメラが回ってないときの雰囲気も、あまり変わりがないんです」(佐藤P、以下同)