「なんかそうなっちゃった」瞬間が美しい
──役づくりのやり方は?
秋山 役づくり、私はあんまり考えないかなぁ(笑)。
菅田 僕もです。“出たとこ勝負”みたいなところがあるので。
秋山 そういう感じがするよね。そこが素敵だなと思ってます。昔、親子の役で共演したとき(『麒麟の翼~劇場版・新参者~』)も、なりきり方がすごくて。あ、今回は親子じゃないんですけど、私はもう親みたいな気持ちだから(笑)。
菅田 あのときはまだ10代で、水難事故で全身不随になってしまった役でしたね。懐かしいなあ!
秋山 そのときから素晴らしいと思ってました。役づくりもあまりきっちりやりたがる人だと、私はやりにくかったりするので(笑)。
菅田 そういう意味では似ているのかも。栗山さんもその場その場の瞬間を大事にされて「毎日、違う孤独でいいから」と。理屈じゃなくて「なんかそうなっちゃった」という瞬間こそが美しいとおっしゃる。それで、安心したんですよ。
秋山 そうね。栗山さんは「昔の台本だけど、現代だ」って。あまり古典的な演技をさせようとはなさらないのよね。菅田くんはライブ感とか瞬発力を持っていらっしゃるから、楽しみ。
──お互いに聞きたいことは?
菅田 うーん、何だろう。好きな食べ物は?(笑)
秋山 (笑)。好き嫌いはないんです。
菅田 肉か魚なら?
秋山 お寿司かな。コハダが好き。
菅田 あーっ、僕も寿司がいちばん好き! いいですね、光りもの!(笑)
秋山 菅田くんは、趣味がたくさんおありなのよね。いまのいちばんは?
菅田 うーん、今なら車かな。家族用に車を買って、いま納車待ちなんです。それを乗り回して運転に自信がついたら、好きな車を買おうと。
秋山 栗山さんの愛車で練習させてもらったら?
菅田 いいですねー!(笑)