保存ブログの選定基準
なぜこの42人が選ばれたのか。収集の基準について、国会図書館のインターネット事業を担当する国立国会図書館関西館に話を聞くと、
「CAが提示したブログの候補について、当館側で確認し、収集することになりました。またブログの収集については、当館の資料収集方針に従い、選定基準として“公共性の高いものや、時代を記録するものを重点的な対象”として収集しています。ブログは、時代を記録しているメディアと位置づけられると考えています」(関西館総務課)
国会図書館に提出した候補についてCAにも聞くと、
「社会的にも影響を与えた著名人やアスリートのほか、衣食住や恋愛模様など、さまざまな文化・ライフスタイルを発信している方々を中心にお声がけし、許諾をいただくことができた42名となります。
スポーツ選手に関しては、オリンピックやワールドカップがこれから開催される、開催中というタイミングでしたので、改めて過去に活躍した選手や、現在も活躍しているスポーツ選手にも焦点をあてたという意図があります。SNS発信を通して、スポーツ振興が活性化されるように願い選ばせていただきました」(前出・CA広報部)
国会図書館によると、今後のブログの収集については、
「具体的な予定はありません。今回のように、著作者の許諾処理を一括して行っていただくなど事業者の協力があり、条件が整えば収集します」
とのことだった。余計なお世話かもしれないが、今SNSによる“タピオカ騒動”で炎上している木下優樹菜のように、投稿を削除するような事態になったらどうなるのか。
「ウェブアーカイブとして保存されているため、対象の記事が削除されても保存され続けます」(前出・CA広報部)
“炎上”もまた時代、ということ!?