合成麻薬MDMAを所持していたとして、麻薬取締法違反の容疑で緊急逮捕された沢尻エリカ容疑者。
「警察の取り調べに対してMDMAだけでなく、“コカインやLSD、大麻も10年以上前から使用していた”と供述しています。“有名人が薬物事件で逮捕されるたびに、私も危ないんじゃないか”と注意していたそうです」(スポーツ紙記者)
その後、尿鑑定では違法薬物の成分が出ない“陰性”と判断された。
「薬物反応が出ず、所持量も微量となると、起訴されない可能性も出てきています」(同・スポーツ紙記者)
立ちはだかる巨大な壁
だが、出演予定だった大河ドラマ『麒麟がくる』は、代役が発表されたことで撮り直しが決定。5本のテレビCMの降板も免れないようだ。違約金は総額5億円以上とも報じられているが、“沢尻個人が背負う可能性もある”と話すのは、芸能ジャーナリストの佐々木博之氏。
「矢口真里さんは不倫騒動でCMを降板した際、事務所が支払った違約金を分割で返金したそうです。今回は、不倫とは比べものにならない不祥事。しかも彼女は事務所に所属していますが、業務提携で個人事務所も持っています。違約金をこうむる可能性がより高いと思いますよ」(佐々木氏、以下同)
仕事が欲しい沢尻だが、今後、テレビの仕事が入る可能性はほとんどないという。
「テレビはスポンサーありきの業界で、“見たくない人は見なければいい”が通用しないんです。こんな不祥事を起こしたタレントをクレーム覚悟でキャスティングするテレビ局なんて存在しませんね。過去に薬物事件を起こした酒井法子さんも、テレビ復帰するまでに11年ぐらいかかりましたから」
比較的、復帰が早いのはミュージシャンだという。今年10月に大麻取締法違反で有罪判決を受けた田口淳之介は、翌月には音楽活動の再開を発表。12月には都内でファンミーティングを行う予定だ。
「今年3月にコカインの使用で逮捕されたピエール瀧さんも俳優として活躍していましたが、今後は、音楽活動を主軸にしていくと思いますよ。テレビのような無料で不特定多数の大衆に向けたものではなく、有料で“見たい人だけ見られる”エンターテイメントのほうが復帰しやすいんです」
女優の沢尻なら映画での復帰が最短ではないかと、佐々木氏は続ける。
「沢尻さんは昔から映画関係者にファンが多い。“別に”騒動で干されていた期間に心を入れ替えたようで、最近はスタッフからすこぶる評判がよかった。演技力も認められていましたからね。今回、警察で薬物のことを洗いざらい供述していることから、彼女の“クスリを断ち切りたい!”というメッセージは伝わってきますが、その思いを受け取ってフォローしてあげたいと思うほどの映画関係者が現れるかどうか……」
沢尻容疑者の前に立ちはだかる壁は大きそうだ──。