濱田コーチが動いた「木下グループ」との契約
この騒動の中、濱田コーチは水面下で“新しい拠点探し”に奔走しているとの声もあるようで……。
「多数のフィギュアスケートの大会や選手に出資している大手企業の『木下グループ』が、12月に京都府宇治市に新しくスケート場をオープンさせる予定なんです。濱田コーチは以前から教え子の宮原知子選手が所属している木下グループと親交があり、“関大を離れて新しいリンクに拠点を移すのではないか”と言われていました」(前出・スケート連盟関係者)
フィギュア業界は、深刻なリンク不足が常態化している。関大アイススケート部も、3つのグループの選手たちが、それぞれ人数と時間を決めて練習しているという。
「『関西大学たかつきアイスアリーナ』をホームリンクとして使用するチームには、コーチ別に紀平選手らを指導する濱田組、織田さんのお母さんである織田憲子さんが指導をする織田組、本田武史コーチと、もともと高橋大輔選手を指導していた長光歌子コーチが指導する長光組です。同じリンクにチームが入り乱れる状況なので、摩擦が生じやすかったのは確かです」(前出・関西大学関係者)
木下グループは、会社全体でフィギュアスケートに力を入れている。会社としても優秀なコーチが欲しいという考えもあるようだ。
「もともと、濱田コーチは関大のリンクでは“のびのびと教えられない”と感じていましたし、今回の騒動で大学への不満は爆発寸前。いよいよ具体的に話が進むのではないかと言われています」(前出・スケート連盟関係者)
木下グループと濱田コーチは今年6月、アメリカ代表のヴィンセント・ゾウ選手が、濱田コーチに師事することを正式に発表した。
「ゾウ選手が濱田組に入ることを発表したと同時に、木下グループと所属契約を結んだことも明らかにされました。彼は以前から、合宿のような形で単発的に濱田コーチに教わる機会はたびたびあり、今回やっと、本格的に指導してもらうことになったそうです。濱田コーチは、大企業のスポンサーがついていないゾウ選手から金銭面での相談を受けており、彼女が木下グループに掛け合って契約に至ったと言われています。そういったやりとりが行えるのも、双方が以前から親交があり、相談できる間柄だったからといえるでしょう」(同・スケート連盟関係者)
関西大学に、濱田コーチが大学を離れる可能性について問い合わせたところ、
「ご質問に対する回答は差し控えさせていただきます」
木下グループにも、濱田コーチが拠点を移す可能性について問い合わせたところ、
「弊社はフィギュアスケート・ペア競技へのサポートを皮切りに、10年以上前からフィギュアスケート競技の普及ならびに選手の強化を支援してまいりました。現在、日本スケート連盟様やたくさんのコーチのみなさま方と連携をとらせていただきながら、スケートリンクの使用方法について協議を行っており、全く白紙の状態です」
円満に解決することがすべてだが、何よりも“選手ファースト”な結末を望みたい。