人間でないものにたとえられても気にしない
“Matt美容”の最大の利点は、嫉妬を買わないことだと思います。『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)によると、彼は週に1度、まつげエクステ、眉毛ケア、美容院、美容皮膚科での点滴に通っていることを明かしていました。正直なところ、これはお金がある人だからこそできる芸当であって、援助してくれる人のいない同世代の会社員の女性には無理な芸当でしょう。
Mattはメイクに3時間かけているそうですが、出演した『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で司会の松本人志に「外国人の子どもが遊ぶおもちゃ」、勝俣州和には「トイ・ストーリーみたい」と、人間でないものにたとえられてしまいます。
お金と時間をふんだんにかけた結果、Mattが老若男女が認める美を手に入れたら、「やっぱりカネがあると有利」「有名人の子はトクだ」といった具合に反感を買ってしまうでしょう。しかし、実際は芸能界の大物に軽く笑われているわけです。彼のすごいところはそれでしょげることなく(一緒に笑っていました)、わが道を行くところ。それは「人の評価を気にしない、ブレない人」「美容知識が豊富で、本当に美容を愛している人」の証拠であると見ることもできるはず。
男性にはピンとこない話でしょうが、実は美容の話というのはデリケートな部分があります。特に美容好きの女性たちの間では、どれだけ美容にお金をかけるかで懐事情がバレてしまうので明らかにしないほうがよかったり、投資金額が多いと「それだけお金かけてるのに、その程度?」と小バカにされることもあります。「きれいになって、早く彼氏見つけてね」と勝手に恋愛と結びつけてくる人がいないとも限りません。その点、Mattへの反応にそういう含みがあるものをあまり見たことがありません。他人を否定することなく、自分の世界も持っている彼は、極度の美容好きには付き合いやすい存在であり、『国民の女友達』と言っていいのではないでしょうか。