戸田が作り上げた“喜美子像”
「戸田さんご自身も喜美子にリアリティーを持たせるためにたくさん工夫してくださっています。テレビだからと美しく見せるのではなく、例えば家事などをしながら日常を生きている姿を見せたいと強く思ってくださっているんです。
ドラマで “毎日こんな髪型できるわけないじゃん!” と思うような凝ったヘアスタイルが出てくることがあると思うんですが(笑)、そういうのは絶対に嫌なんです。
例えば走り終えた設定のシーンでは、自ら“髪を乱してください”と言ってくださったり。喜美子のルックスは、戸田さんが作り上げてくださった部分がすごく大きいですね」(内田)
「前髪も“眉毛より上に切ってほしい”と撮影が始まる前に言っても、まったく躊躇せずでしたね」(中島)
女優・戸田恵梨香の魅力
「毎週の膨大なセリフを、土日ですべて叩き込んできてくださって、さすがプロだなと。ヒロインがそれだけ頑張っていると、若い俳優さんたちもすごく鼓舞されて、現場の意識がとても高くなるんです。
さらに戸田さんは、撮影中のどんなときでも台本を手放しません。ずっと喜美子のことを、作品のことを考えてくださっていて、心から休憩している瞬間はないんじゃないかなと思います」(内田)
「本当に手を抜かない人なんです。書道をやられていたから絵付けのシーンでも自ら筆を持って描いてくださるし、陶芸のシーンも吹き替えなしですべて演じてくださるんです。努力を怠らず、台本を隅々まで読み込んできてくれて、本当に信頼のできる女優さんです」(中島)
'19年12月3週目の見どころは……?
昭和35年の正月。八郎(松下洸平)は、陶芸展に出す作品と、注文の珈琲茶碗作りに追われている。茶碗作りを手伝いたい喜美子(戸田恵梨香)。集中力を発揮して作り上げ、八郎を驚かせるが、商品として作るのは、並大抵のことではなかった。
そんな中、常治(北村一輝)は家の増築をする。八郎がめでたく受賞し、喜美子との結婚の準備が始まる中、ひろ恵(紺野まひる)から珈琲茶碗の大量注文が飛び込んでくる。