冷凍食品、素朴な質問
Q 野菜が色鮮やかすぎるのは、着色しているのですか?
ゆでて凍らせているからです。特に青物野菜はゆでると色鮮やかになりますので製品は青みが濃いですが、着色料は使用されていません。
Q 保存料や、衛生面は大丈夫ですか?
冷凍食品はマイナス18℃以下を保っていれば腐らない食品ですので、保存料は使用していません。衛生面でも「包装してある」というのが冷凍食品の特長のひとつですので、衛生を保ってご家庭まで届けている食品です。
パッケージ裏面には、原材料のほかに生産地や工場の場所などたくさんの情報が載っていますので、買うときに確認して選んでみてください。
保存料不要、無添加でも生産、流通できるのが冷凍食品ですので、冷凍食品の離乳食も人気です。おかゆ、白身魚をほぐしただけのもの、ホウレンソウのペーストなどが開発されています。生後5か月の赤ちゃんに与えても大丈夫なほど、安全で便利な食品を供給できるのは、冷凍食品の素晴らしいメリットです。
冷凍食品をおいしく楽しむ“虎の巻”
その1 購入時には
冷凍食品の品質を保つにはマイナス18度以下をキープすることが大切。ショーケースの温度計がマイナス18度以下かチェックして、カチンコチンに凍ったものを選んで購入するといいでしょう。持ち帰るときも保冷バッグや保冷剤、ドライアイスなどで温度をキープ、解凍しないよう工夫をして持ち帰ってください。そして、家に着いたらすぐ冷凍庫へ入れてください。
その2 おうちでは
調理や解凍は自己流ではなく、きちんと表示どおりの作り方を守ること。小分けに使う時は、(1)小分けして、(2)調理法を確認し、(3)残りを冷凍庫にしまって(袋内の空気をきっちり抜いて、しっかり密封して保存)、(4)小分けした食品を調理しましょう。
一度、解凍してしまった場合の再冷凍は厳禁です。
冷凍食品の賞味期限は製造から約1年ですが、家庭の冷凍室はひんぱんに開け閉めし、マイナス18℃以下の保存温度を常にキープするのが難しいので、おいしく食べるには1か月以内の食べきり(ローテーション)を心がけてください。
その3 食べるときには
電子レンジは機種によって加熱時間に差が出るので、様子を見ながら使ってください。600Wより500Wでゆっくり加熱するほうが、おいしい場合もありますよ。自分好みを研究してみて。
洗う、皮をむく、切る、炒める(調理する)がすべて終わっているのが調理済み冷凍食品です。便利なうえに味もどんどんおいしくなっていますから、うまく活用することで忙しい毎日の中で上手に“手間抜き”してください。とはいえ、なんでもそうですが依存しすぎず、賢く使ってバランスのいい食生活を送ることが大切です。