事故直後から容疑者に対する“風当たり”は強かった。両手で杖(つえ)をつき、見るからによぼよぼの状態だったことに遺族らは、

「健康上の問題がありそうな人が、公共交通機関が発達した都内で、あえて運転をする必要があったのでしょうか」

 と疑問を投げかけたこと

もあった。

 容疑者に厳罰を求める署名も募り、その数は39万筆にも。

「予約していたフレンチに遅れそうだったから……」

 と供述していると報じられた容疑者は、さらに、

「自分の体力にはその当時は自信があったんですけれど」

「メーカーの方には心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような世の中になってほしい」

自宅マンションの“貼り紙”

 などとTBSの取材に遺族感情を逆なでするような発言を連発。その真意を聞こうと、現場から車で10分ほどの自宅マンションを訪ねると……。

《迷惑です。インターホンを押し取材をすることはおやめください。悪質な場合……》

 という“貼り紙”は週刊女性が夏に報じたときのまま。

 改めて取材を申し込むと事故当時、助手席に乗っていた妻と思われる女性が、「お断りします!」とピシャリ。

 この強気すぎる応対ぶりは、“上級国民”だからこそなのかもしれない。

*見出しに誤解を招くような表現があったため、修正いたしました(2020年1月6日16時21分修正)