義弟が明かす市原さんの素顔
塩見さんが元気なころは、夫婦で仲よく出かける姿が見られたという。
「この時期で思い出すのは初詣。“あなた、どこにお参りしているの? 靖国神社なんか行っちゃダメよ。せめて神田明神にしなさい”って、あの調子で説き伏せてくるのよ(笑)」(別の住人女性)
この都心マンションを相続した市原さんの実妹を訪ねた。話をしてくれたのは妹の夫、市原さんにとっての義弟だ。
「マンションを相続したのは、姉の遺言です。売ったり、貸したりしたらと言われますが、今のところは考えておりません。マンションには毎週行って、掃除をして、何日か泊まったりして管理しています。遺品は整理していません。これからどうするか考えます」
市原さんが近所にある靖国神社を避けていたことには理由があった。
「旦那の塩見さんが、とにかく戦争を嫌っていました。その影響で、姉も反戦だったんですよ」(義弟、以下同)
市原さんは’14年、安倍政権が集団的自衛権を閣議決定した際、すぐに反対の姿勢を表明。著書の中でも《戦争をなくすこと、世界の問題と関わることも、女優の大事な仕事》と記した。
「“マージャン好き”とよく報道されていましたが、月に2回ぐらいやる程度でした。まだ駆け出しだったころにテレビに出ると“どうだった?”と、私によく感想を聞いてきました。舞台にも呼んでくれて何度も見に行きました。そのときも感想を聞いてきました。同業者やファンよりも、遠慮しない親族の意見を求めていましたね。でも普段、私たちといるときは、お仕事の話はいっさいしませんでした。仕事に対して忠実でしたが、プライベートも大切にする人で。両親が亡くなってからも、お正月は会っていました」