両グループの売り上げ合算にもかかわらず、KAT-TUNが2006年に記録した『Real Face』の発売初週記録75.7万枚を超えるとスポーツ紙は記事にしているが、データの見方を間違えている。同じ土台で測定していないものを比較しても、まったく意味はないからだ。

リアルな数字が出た

 そんな中、きちんとしたデータを公表したデータサービスもある。音楽・映像ソフトの推定販売枚数やランキングを発表するSoundScan(サウンドスキャン)のデータ(1月20日~21日の集計)によれば、SixTONES名義のCDは47万6109枚、Snow Man名義のCDは44万9528枚。その差が歴然としている。

 Billboard JAPANも、SixTONESが約58万6000枚、Snow Manが約56万9000枚、と初動3日間の売り上げデータを弾き出している。

順位づけをしてこそのデータだし、ライバルでしょう! 発売日に合わせ、朝日新聞と読売新聞を使った両グループの新聞広告が打たれた。そこには『#ライバルがいるって最高だ』というコピーが躍っていました。ライバルが切磋琢磨(せっさたくま)するために、数字の差がつくことがその原動力になる。日本を代表するオリコンのデータは、それを無にするものです。両グループかその背後に気を遣っているのかわかりませんが、どうも日本的なあいまいさがプンプンして、同調できないですね」(別のスポーツ紙音楽担当記者)

 2つのグループを、それぞれに個性を持ったグループとして尊重するなら、両グループの合算ランキングなど発表しない。それこそグループに対する侮辱でしかない。

<取材・文/薮入うらら>