木村が「切れ味が全然違う」と絶賛

 この包丁は、福井県の『高村刃物製作所』で代表を務める高村光一(てるかず)氏が作り、木村に使い方もレクチャーしたという。話を聞いてみると、

「まだ撮影中だった昨年11月に東京でお会いしましたが、彼のほうから技術的な質問をするなど、非常に熱心でした。家庭で使うものとは異なるところも多いのですが、木村さんはこの包丁をすごく気に入られていて、ラジオ番組でも“切れ味が全然違う”と絶賛されていましたよ」

木村が私生活でも愛用する『高村刃物製作所』の包丁
木村が私生活でも愛用する『高村刃物製作所』の包丁
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 研究熱心な彼は、“包丁の生みの親”も驚かせる三ツ星テクニックを見せた。

「最終回で、マグロ料理を作る際に、包丁を高温の油につけて温めてから身を切るシーンがあったのですが、あれはこの包丁の特性を生かしています。普通の包丁で同じことをしたらダメになってしまうので、木村さんが使った包丁でないと、あの使い方はできません。私が説明したことを最大限生かしてくれたと思います」(高村氏)

 ドラマが終わって1か月がたったが、料理界ではこんなブームが起きているらしい。

「若手からベテランの料理人まで幅広く“木村さんが使ったものと同じ包丁を使いたい”という声をいただいています。ただ、この包丁は今回の撮影のために特別に作ったもので、販売はしていません。販売品ではないので正確な値段がつけられないんです。ただ現在、弊社で販売している彼が使っていた包丁と同じシルエットのものが8万5000円なので、もし売るとしたらそれよりは高くなるでしょう」(高村氏)

 三ツ星の木村に死角なし!?