「シェークスピアと聞くと、“高尚で手が出しにくい”というイメージが持たれていると思うんです。今回の舞台では、セットに“和”の要素を入れていたり、ほかにもお客さんに親しみをもってもらえる要素がたくさんちりばめられた舞台になっていると思います」
'13年、演出家・青木豪氏が手がけ、「こんなに笑えるシェークスピアは初めて!」と人気を博した喜劇『十二夜』。複雑な恋愛模様や、登場人物たちの“勘違い”によって繰り広げられるドタバタ劇が、2020年3月、ふたたび上演されることに──。
お尻に顔を埋められそうになったり……
双子の兄と生き別れたことをきっかけに、男装して身分を隠しながら生きる主人公・ヴァイオラ役を前山剛久が、男装したヴァイオラが小姓として仕える主人・オーシーノ公爵を新納慎也が務める。
前山「最近、ようやく立ち稽古が始まって、にぎやかに楽しくさせていただいています」
新納「多少の緊張感はあるけど、今(最初)がいちばん自由に演技させてもらえるときだから、みんな自由に挑戦してるよね。“こんな演技どうでしょう”っていう提案を青木さんにどんどん投げていて、まれに“それはやりすぎだろ”っていうようなむちゃくちゃなこともしてたり(笑)」
前山「そうですね。豪さんが“まずは好きにやってみて”ってスタンスなので(笑)」
新納「喜劇なので“笑い”をとる演出が多いんですけど、僕は突然ズボンをずらされそうになったり、お尻に顔を埋められそうになったり……(笑)なんの打ち合わせもなくそういうことが始まるから、稽古中でも本当に面白くて笑ってます」
『刀剣乱舞』『ヒプノシスマイク』など、2・5次元俳優として人気を集める前山と、舞台以外にも数多くのテレビドラマに出演し、注目を集める新納。勢いのある2人だが、今回が初共演だという。