デート中も彼女そっちのけですする
彼にとって作り手のモチベーションと動画の再生数は密接に関わっているそう。過去には動画作りへの気持ちが安定せず、再生数が伸び悩んだ時期もあったようで、
「正直に言えば、自分の好きなように食べたい。それでも動画を撮影しなければいけないので食後にメモを書く。そうしてだんだんとラーメンを批評しがちになっていきました。そのときはあまり楽しくなかったし、ネガティブな気持ちの影響なのか不思議と再生数も下がっていました」
そんな時期を乗り越え、現在ではフラットな気持ちでラーメンを楽しんでいる。動画の要(かなめ)となるお店選びには、インスタグラムやツイッターといったSNSが重宝することを教えてくれた。
「SNSはラーメンの情報を集めている人がたくさんいるので参考になります。実際に行くお店が決まれば、次に見るのが『食べログ』です。僕が見るのは口コミよりも写真。
お店の外観、内観、メニューの画像を見れば自分の中で大まかな味のイメージができる。その後に足を運んでみて、イメージを超える一杯に出会えるかどうか。本音を言うと想像以上の感動できるものもあれば想像どおりのことも。
最近は和食やイタリアンで経験を積んだ料理人がラーメン業界に入ってきているようで、味にオリジナリティーのあるものが増えてきている印象です。それでも僕が重要視するのは見た目。動画のサムネイルもそうですが、見た目にインパクトがあるほうが断然いい」
以前ほかのYouTuberと共演した際には「ラーメンが彼女」と語っていたが、現在はどうなのか聞いてみると「お付き合いしている相手がいます」という答えが。まだ見ぬ一杯を求め、全国を行脚する彼だからこその出会いがあったのだろうか。
「もともとはファンの方。食の好みが本当に合うんです。一緒に地方へ遠征して、お店をハシゴするのですが、5~6杯注文する中でも、彼女は残さず食べる。
最初はそんなに食べられなかったようですが、僕と一緒に食べているうちにイケるようになってましたね。彼女とラーメン屋を訪れるときもありますが、食事中はラーメンしか見えません。本当はいけない彼氏かも(笑)」
最近では女性でも入りやすいお店が増え、ひとりでラーメンをすする女性も珍しくない。ラーメンを食べる女性の、グッとくる瞬間を教えてくれた。
「例えばロングヘアの女性なら、髪留めなんかを持っているとイイ。
最近ではお店側が準備していることもありますが、自分で持っている人を見かけると“ああ、あの人やり手だな”と思いますね」
今後は、YouTubeに多く参入し始めているタレントや芸能人と共演したいと言うSUSURUさん。移り変わりの激しい世界で、支持され続けるのは並大抵のことではない。それでも彼がラーメンのように長く愛される存在になるよう願うばかりだ。
(取材・文/澁谷祐介)