震災に伴い発生した福島第一原発事故。この影響で、福島県ではピーク時に16万人以上が避難を余儀なくされた。
東日本大震災の発生から今年で9年を迎えるが、3月6日に福島第一原発での事故を描いた映画『Fukushima50』が公開された。
「放射能汚染による未曾有の大災害を食い止めようと苦闘した、現場作業員たちの姿を描いた社会派映画です。原子炉から最も近い中央制御室を指揮する当直長を佐藤浩市さんが演じ、原発の最高責任者である発電所所長を渡辺謙さんが演じています」(スポーツ紙記者)
事故の影響で、日本が壊滅的被害を受ける可能性があった瀬戸際の5日間を、佐藤と渡辺のW主演で再現。ほかにも火野正平や佐野史郎、吉岡里帆など、実力派と人気キャストが勢ぞろい。
佐藤は、映画の宣伝活動となるインタビュー取材を積極的に受けており、《原子力は本当に諸刃の剣なんですよね。何を肯定し何を否定するのか、簡単には測れない》と、今回の映画についても “熱き思い”を語っている。
1年前の炎上が脳裏に焼き付いて……
しかし、こんな一面も。
「インタビュー時の雑談で、冗談まじりに“こういうこと言ったら炎上しちゃわないかな?”なんて、弱気なことを口にしているんです。どうやら昨年のあの出来事がトラウマになっているようで……」(芸能プロ関係者)
その出来事とは、昨年5月に公開された映画『空母いぶき』について受けたインタビューでの発言がキッカケだった。
佐藤は同作で総理大臣役を演じており、雑誌のインタビューで《ストレスに弱くて、すぐにお腹をくだしてしまうっていう設定にしてもらった》《体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残っている》と語ったのだが……。
「このインタビューの一部分だけがSNSで拡散されると、作家の百田尚樹氏や幻冬舎の見城徹社長が“安倍首相を揶揄している”“三流役者が、えらそうに!!”と噛みつき、炎上しました。佐藤さん側も言いたいことはいろいろとあったようですが、トラブルを避けるため、あえて相手の土俵に乗らずに静観したそうですよ」(前出・スポーツ紙記者)
“炎上騒動”から1年がたとうとしているが、佐藤の脳裏には、あのときの“恐怖”が今も染みついているそう。
「今回もインタビューを精力的にこなしていますが、自分の発言がネットで炎上していないか、自分の名前で評判を検索する“エゴサーチ”をしているそうです」(前出・芸能プロ関係者)
押しも押されもせぬ実力派俳優の佐藤だが、若いころには父親との確執も。
「佐藤さんは二世俳優で、若いころから父親の三國連太郎さんと比べられて、悩んだ過去があるんですよ」(同・芸能プロ関係者)
どうしても評判を気にしちゃうのは昔からのクセかも。