住まいの確保をもっと知りたい! Q&A
Q.リバースモーゲージって何?
A.持ち家のあるおひとりさまに、木谷さんがオススメするのがリバースモーゲージ。
「自宅(持ち家)を担保にしてお金を借りる、高齢者向けの融資制度です。最大のメリットは、生きている間は自宅に住み続けられること。死亡後には自宅が売却され、その代金を融資の一括返済に充てられます」
リバースモーゲージは毎月お金を借り続け、最後(死後)にまとめて返済する“逆住宅ローン”のようなイメージ。1度にまとまった資金の借り入れもできる。
「もちろん融資を受けるので、利息を支払う必要が。毎月返済していく方法、もしくは死亡後にまとめて支払う方法があります」
申し込みは、銀行などの金融機関、都道府県の社会福祉協議会で。
「借りられる金額や資金使途、契約できる年齢などはさまざまです。対象は基本的に一戸建てが多く、マンションは対象外だったり、地域によっては対象外となる場合も」
また、金利上昇時や不動産価額が下落したとき、どうなるかも要確認。
Q.賃貸住宅で、高齢を理由に追い出されることは?
A.現在借りている物件、高齢を理由に更新を断られたら困る!
「定期借家契約でない一般的な賃貸借契約であれば、更新を断られる心配はほとんどありません」
契約者の立場は意外と強いのだ。ただし、家賃を長期間滞納したりすると、契約解除の理由となるので注意。一方、新たな物件を借りたい場合は? 残念ながら、年をとるほどに難しく。
「保証人が用意できないおひとりさまでも、保証会社を利用すれば借りられる可能性は高まります」
Q.まだ元気だけど、施設で暮らしたい場合は?
A.突然倒れたらどうしよう……。ゆえに、元気なうちから施設で暮らしたい人も。まず思い浮かぶのは、有料老人ホーム。
「介護が必要になったら、自分で介護サービスを手配する“住宅型”と、もともと24時間体制で施設職員の介護が受けられる “介護付き”があります。料金はさまざまですが、施設やサービスが充実しているところほど高額」
費用の目安は入居一時金0~1億円、月額利用料は10万~40万円+介護料くらい。有料老人ホームよりもお手ごろ傾向なのが、“サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)”。介護の専門職員が日中常駐し、安否確認と生活相談サービスがあるので、要介護度が低い時期の住まいに適している。