夫に抱かれることで妻自身の価値が高まる
「女性はセックスで自分自身の価値を確かめます。男性のように風俗で性欲だけを処理することなんて求めていません。セックスの上に自分の存在意義がのっかっている。夫に抱かれることで、自分自身の価値が高まるんです」
すると、自分に自信が持てるようになってポジティブな思考に変わる。新しいことにチャレンジするエネルギーにもなるという。さらには、
「人と肌が触れ合うと、“オキシトシン”という幸せホルモンも分泌されます。愛情曲線を見ると、子どもが小さければ小さいほど愛情の割合が大きい。それは肌の触れ合いの多さと比例しているのです。高校生にもなると触れ合いは激減しますから、夫と触れ合わないとオキシトシンの分泌量は減りますよね」
だが、10数年もレスだった夫がいきなり受け入れるものなのか──。
「“妻と月に2、3回してるんだよね”としかたがないからしているという雰囲気を醸し出しながら話す男性は多いんです。でも、これは“夫婦円満でスゴイでしょ”という男性なりのアピール!(笑)。夫にとって妻とセックスすることは嫌な気持ちにならないので安心してください」
男性は3回断られたらもう誘わない
だが、注意すべき点も。
「夫から迫られて断った経験はありませんか? 男性ってセックスを3回断られたらもう誘わないんです。それぐらい、精神的に弱い生き物だと思ってください。特に“低迷グループ”の人は何回断ったか思い出してみてください。3回以上あったら、道のりは険しいものになります」
男性はプライドが高く、妻とのセックスが自分の理想より少しでも低いと、性行為から遠ざかってしまう。
「いくつになっても“大きくて硬い”のがすべてだと思っています。なので、妻から“今日、しよう”と言われて、最終的に中折れでもしようものなら取り返しがつきません」
まずは、セックスという行為の固定概念をなくすことが大事だと山本さん。
「スキンシップをとるだけでもいいと考えてください。夫と肌が触れ合うだけでも、オキシトシンが分泌されて幸せを感じられるんですから」
山本さんが提案する5つのラブ行動を実践すれば、レス解消に近づくという。
「すべてに共通しているのは、お互いが傷つかないアクションだということ。夫婦関係のセカンドステージを楽しみましょう」